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研究会blog - 研究会カテゴリのエントリ

第7回研究会のご案内(2010年12月25日)

カテゴリ : 
研究会
執筆 : 
sato 2010-11-10
現代経済思想研究会(第7回)のご案内

・下記の要領で第7回研究会を開催いたします。
・終了後、懇親会(忘年会)も開催いたします。ぜひご予定にお組み入れいただけ
ますと幸いです。

●日時:2010年12月25日(土曜)、午後2時より
●会場:東洋大学・白山キャンパス、2号館3階・第一会議室
 http://www.toyo.ac.jp/access/access_j.html
 http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html

●第1セッション 
 合評会:マンフレッド・B・スティーガー『新版 グローバリゼーション』
     岩波書店、2010年4月
     http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/6/0269040.html
 コメント[訳者の立場から]:山川俊和(一橋大学大学院経済学研究科)

●第2セッション 
 合評会:中山智香子『経済戦争の理論――大戦間期ウィーンとゲーム理論』
     勁草書房、2010年2月
     http://www.keisoshobo.co.jp/book/b56136.html
 コメント:竹田茂夫(法政大学経済学部)
 リプライ:中山智香子(東京外国語大学大学院総合国際学研究院)

 司会:佐藤方宣 (大東文化大学経済学部)

・なお当研究会は所属・身分・専門の別を問わずご参加いただけますが、
配付資料や会場準備の関係上、可能な限り事前のご連絡をお願いしています。
当日朝の連絡でも結構ですので、どうぞご協力お願いいたします。

※ 連絡先:世話人代表・佐藤方宣(masasato[at mark]ic.daito.ac.jp).
※ 研究会の詳細については情報サイトもご参照ください.
  http://econthought.net/

第6回研究会のご案内(2010年9月11日)

カテゴリ : 
研究会
執筆 : 
sato 2010-08-18
現代経済思想研究会(第6回)のご案内

・下記の要領で第6回研究会を開催いたします。
・終了後、懇親会も開催いたします。ぜひご予定にお組み入れいただけ
ますと幸いです。

●日時:2010年9月11日(土曜)、午後2時より
●会場:東洋大学・白山キャンパス、3号館2階・第二会議室
 http://www.toyo.ac.jp/access/access_j.html
 http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html

●シリーズ企画「市民社会の論じ方(第2回)」
 報告:千賀重義(横浜市立大学名誉教授)
   「平田清明の市民社会論――『市民社会と社会主義』を読み直す」
   (文献:『市民社会と社会主義』岩波書店)

 コメント:伊藤誠一郎(大月短期大学) 

 司会:板井広明(青山学院大ほか非常勤)

・シリーズ企画「市民社会の論じ方」の趣旨・経緯等は、以下のリンク先をご参照ください。

 「趣意書「市民社会の論じ方」」(高橋聡)
 http://econthought.net/modules/d3blog3/details.php?bid=15

 「経緯のご説明」(佐藤方宣)
 http://econthought.net/modules/d3blog3/details.php?bid=16

・なお当研究会は所属・身分・専門の別を問わずご参加いただけますが、
配付資料や会場準備の関係上、可能な限り事前のご連絡をお願いしています。
当日朝の連絡でも結構ですので、どうぞご協力お願いいたします。

※ 連絡先:世話人代表・佐藤方宣(masasato[at mark]ic.daito.ac.jp).
※ 研究会の詳細については情報サイトもご参照ください.
  http://econthought.net/
「経緯のご説明」

佐藤方宣(大東文化大学経済学部)

 今回のシリーズ企画「市民社会の論じ方」の問題意識については、企画立案に当たり中心的な役割を果たしてくださった高橋聡さんによる力強い「趣意書」をご参照いただくとして,以下,おそらく多くの方々にとって唐突に響くであろう今回の企画にいたる経緯について簡単にご説明させていただきます。

(1)ことの発端は2010年5月15日(土)の経済理論史研究会.
   http://econthought.net/modules/piCal/?smode=Monthly&action=View&event_id=0000000145&caldate=2010-5-31

(2)浅野清氏の日本社会のイエ的構成をめぐるご報告に際し,フロアとの活発な議論が展開されるも,自律的な個人の確立を是とするやに見えるご報告の(かつての市民社会派を念頭においた)問題意識や議論の前提自体が,若い世代にはまったく共有・継承されていないことが明らかになった.また会後の議論でも,世話人たちの周囲で,市民社会派とは何だったのか,それは何を目指していたのかをめぐり,認識の相違や不足が存在することが確認された.

(3)これはある意味で,経済学史/経済思想史研究がかつて何であったのか/何を意味していたのかの忘却を意味するものではないか.この研究領域の存在意義があらためて問われる今日,この忘却は(まずは)回復されてしかるべきではないだろうか.

(4)そこでその足掛かりとして,“市民社会派とはなんであったのか”を(相対的に)若い世代があらためて勉強させていただくため,市民社会派の活況を知る世代の方々をお招きし,教示と対話の機会を設けることとしたい.

 ……以上のような経緯と世話人たちの周囲での議論を経て,今回の企画シリーズの立ち上げとなりました.いまこのような企画が,どれほどの方々の共感と関心を引きうるものかまったく自信はありませんが,世代間断絶への強い危機意識にもとづく企画となります.多くの方々のご協力と参加をいただけますとありがたく存じます.
「趣意書(「市民社会の論じ方」)」

高橋聡(中央大学ほか非常勤)

 「市民社会の論じ方」。いま、なぜこのテーマなのか。「若手研究者から市民社会論の復権か」と歓迎する向きもあれば、「何をいまさら。市民社会論でもあるまい」といぶかしむ向きもあろう。自らの研究でも市民社会を論じたことのなかったわれわれが、いま突然何ゆえ市民社会論なのか。80年代以降の「市民社会の論じ方」を振り返ることで、趣旨を説明することにしたい。

 大塚金之助、高島善哉、大河内一男、大塚久雄、内田義彦、水田洋、平田清明に代表されるわが国独特の市民社会論は、スコットランド道徳哲学とマルクスを土壌とする日本の経済学史研究において圧倒的な影響力を持った。また彼らは教育者として数多くの人材を育て、入手容易な新書を通じて経済学史の枠を超えて幅広い知識・青年層に影響を及ぼした。しかし80年代にはいると市民社会論は急速にその影響力を失う。ポスト・モダン思想家とその紹介者が青年層の新たな偶像となり、テレビで実況中継された東欧社会主義の無残な瓦解を見せつけられてしまえば、市民社会論が期待した社会主義の再生などもはや望むべくもなかったからである。とはいえ90年以降になると、市民社会という言葉は復活をとげる。もっともその「論じ方」は、アレントやハーバーマスの文脈からのものであり、わが国の市民社会論の研究蓄積からは完全に断絶したところでなされる議論であった。いまや市民、公共性、正義は、ハーバーマス・ロールズ論争、リベラル・リバタリアン・コミュニタリアン論争を経て、政治思想や倫理学研究者が独占する概念となり、経済学史・思想史研究から容易に口を差し挟める言葉ではなくなってしまった。

 2000年代に入ると、市民社会はまた別の「論じ方」から復権したように見える。しかもそれは、研究者間の議論のレベルにとどまらず、国民向けに語られる政治・言論空間での復権であった。ただしその担い手は、意外にも市民社会論が批判するはずの「新自由主義」系の論者であった。たとえば、民主党が自民党と構造改革のスピードを競うとした当時のスローガンは、「市民が主役」であった。「小さな政府と大きな市民社会」を主張するNPO出身の若手政治家、薬害エイズ訴訟の原告であった若手政治家の所属は、「みんなの党」である。あるいは、市民社会論が理想とする自立した主体的個人という人間像について、現在いかなる「論じ方」がなされているか少し考えてみてもよい。自立(=自己責任)論や脱政府依存(=甘え)論からの批判にさらされているのは、失業と貧困にあえぐ人々である。安定した地位にある正社員は企業共同体や労組にしがみつく既得権者として批判され、個人単位の「自由で多様な働き方」への転換を求められている。国家による再分配政策と増税策が「ばらまき」「財務省の策謀」として否定的に論じられる一方で、ボランティア・NPO・社会的企業を通じた市民の自立と自助が称揚される。こうした「論じ方」を見るにつけ、市民社会論者に共通する、反国家・反官僚・反独占・反特権(既得権)・反中央集権の意思、または「自由競争はどこまでもフェアなものでなければならぬ」(高島『アダム・スミス』)という意思は、いまや「新自由主義」系論者の政策課題として具体化されつつあるように見える。はたしてこれは歓迎すべき「市民社会の論じ方」なのであろうか。

 2010年代を迎えてかえりみるに、やはりこのような「市民社会の論じ方」については考えざるを得ない。昨今の「論じ方」のどこにねじれがあるのか、どこで意味の断絶が生じたのか、それともこれもまた一つの正統な「論じ方」なのか、と。とはいえ、市民社会論の熱気がとうに過ぎ去った後に大学に入学した「遅れてきた青年」世代は、そもそも市民社会論を知らない。高島や平田の著作を読んでも相当な距離感を覚え、彼らから直接学んだ者なら自明の基本概念「市民社会」「個体的所有」も、つかみどころのないマジックワードに見えてしまう。だからとりあえず、何はともあれ入門し、教えを請うことにしたい。市民社会論の代表作をテキストに、同時代の思想として格闘した研究者の声に謙虚に耳を傾けることにしたい。ただし、市民社会論が得意とする緻密な文献考証には足を取られることなく、ざっくばらんに問いかけ考える場にしたい。そこでたとえば、

・市民社会論は、市民社会や個体という概念によって何と格闘し何を目指したのか?
・市民社会論では、なぜスミスとマルクスが結びつき、スミスとハイエクは結びつかないのか?
・市民社会論の国家観はどのようなものか?大きな政府/小さな政府、階級的国家、福祉(=再分配)国家、またはこれらいずれでもない市民的国家なるものなのか?
・市民社会論のセンスを生かした経済・社会政策を考えることはできるのか?

を論じてみるのはどうだろうか。こうした議論を通じて、若い世代の経済学史・思想史研究者が、今後いかなる「市民社会の論じ方」をするのか−復権なのか、批判なのか、葬送なのか、無関心なのか−それは各人に課せられる課題となるだろう。一方ベテラン研究者には、比較的年齢の近い同門同士の交流はあっても、下の世代と意見を交わす機会はこれまであまりなかったのではないだろうか。そうだとすれば、市民社会論に重ね合わせてできれば自らの研究を率直に語る場にしてほしい。受容であれ批判であれ、われわれがそこから学ぶものはかけがえのない財産となるはずである。市民社会論を通じて自らの思想を鍛えた研究者が第一線を引きつつある今、このテーマが世代間の架け橋となり、経済学史・思想史研究の今後に有形無形の寄与をなすという期待を込め、幅広い世代からの参加と率直な議論を呼びかけたい。
              

第5回研究会のご案内

カテゴリ : 
研究会
執筆 : 
sato 2010-07-05
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現代経済思想研究会(第5回)のご案内

・下記の要領で第5回研究会を開催いたします。
・終了後、懇親会も開催いたします。ぜひご予定にお組み入れいただけますと幸いです。

●日時:2010年8月7日(土曜)、午後2時より
●会場:東洋大学・白山キャンパス、2号館3階・第一会議室
http://www.toyo.ac.jp/access/access_j.html
http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html

●シリーズ企画「市民社会の論じ方(第1回)」
 報告:和田重司(中央大学名誉教授) 「(仮)高島善哉の市民社会論」 
    主要文献:高島善哉『アダム・スミス』岩波新書
    参考文献:高島善哉『アダム・スミスの市民社会体系』岩波書店

 コメント1:高橋聡(中央大学ほか非常勤)
 コメント2:久保真(嘉悦大学経営経済学部) 

 司会:佐藤方宣(大東文化大学経済学部)

・シリーズ企画「市民社会の論じ方」の趣旨・経緯等は、以下のリンク先をご参照ください。

 「趣意書「市民社会の論じ方」」(高橋聡)
 http://econthought.net/modules/d3blog3/details.php?bid=15

 「経緯のご説明」(佐藤方宣)
 http://econthought.net/modules/d3blog3/details.php?bid=16

・なお当研究会は所属・身分・専門の別を問わずご参加いただけますが、配付資料や会場準備の関係上、可能な限り事前のご連絡をお願いしています。当日朝の連絡でも結構ですので、どうぞご協力お願いいたします。

※ 連絡先:世話人代表・佐藤方宣(masasato[at mark]ic.daito.ac.jp).
※ 研究会の詳細については情報サイトもご参照ください.
  http://econthought.net/
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