近刊・新刊情報 - 201508のエントリ
・『総力ガイド! これからの経済学――マルクス、ピケティ、その先へ (経済セミナー増刊) 』 日本評論社、2015年9月
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目次
■第I部 経済学のいま
【鼎談】 Discussion
経済学はどこから来て、どこに向かうのか? [岩井克人×橋本努×若田部昌澄]
【図解! 経済学説史】History of Economics
学説からたどる経済学の歴史 [山崎好裕]
【経済学再考】 Re-examination of Economics
経済学とはどのような学問か [伊藤元重]
なぜ「主流派経済学」は「主流派」になったのか [山崎聡]
マルクスから見える資本主義の問題点 [的場昭弘]
「経済学批判」はどのような歴史的系譜をもつのか:異端派と反経済学の展開 [佐藤方宣]
『21世紀の資本』は資本主義の失敗を物語るか [二宮厚美]
ある実証経済学研究者の、トマ・ピケティの著作への感想 [神林龍]
■第II部 挑戦する経済学
(1)歴史的大転換に挑む
【インタビュー】歴史の流れと経済学 [吉川洋]
【マルクス経済学】社会の地殻変動を把握するトータルな思考 [沖公祐]
【オーストリア学派】市場の機微への深淵な洞察を生み出し続ける独自の歴史と視点
[尾近裕幸]
【制度経済学】一世紀の時を経て再生・復活、経済システムの多元性と進化の経済学へ [磯谷明徳]
【ケインズ経済学】ケインズ経済学の生誕と興隆 [小峯敦]
【ポスト・ケインズ派】「有効需要の原理」を軸に代替理論の構築をめざす [鍋島直樹]
【レギュラシオン理論】比較制度分析と歴史分析にもとづく経済学の革新 [遠山弘徳]
【新自由主義】自由で、公正で、効率的な市場というスローガンは現実か [服部茂幸]
【政治経済学】資本主義と民主主義、あるいは資本主義と福祉国家の両立は可能か [若森章孝]
(2)経済学のフロンティアに挑む
【インタビュー】サイエンスとしての経済学を始めよう:フューチャー・デザインを目指して [西條辰義]
【進化経済学】生物進化の視点からリアルな市場経済を理解する [西部忠]
【経済物理学】経済物理学の誕生・発展、そして、収穫期 [高安秀樹]
【ファイナンス】ファイナンスはどういう分野か [大橋和彦]
【空間経済学】立地と貿易、そして脱「国境」 [佐藤泰裕]
【行動経済学】伝統的経済学の枠組みを広げて現実の人間行動を描写する [大竹文雄]
【神経経済学】経済行動の意思決定メカニズムを解明する新分野 [田中沙織]
【実験経済学】人間の認知・思考過程を明らかにする [川越敏司]
【マーケットデザイン】制度設計の科学への招待 [小島武仁]
【家族の経済学】家族の役割という古くて新しい問題に取り組む [宮澤和俊]
【教育経済学】教育政策の効果測定に向けて [中室牧子]
【医療経済学】人々の「健康」のために、発展し続ける経済学 [野口晴子]
(3)政策運営に挑む
【インタビュー】経済学と政策をつなぐ [安田洋祐]
【ミクロ経済学】市場と価格の役割に対する理解を深める [林貴志]
【マクロ経済学】賃上げが救う世界のマクロ経済 [脇田成]
【計量経済学】経済行動の数式表現と数値計算 [森棟公夫]
【ゲーム理論】経済学とゲーム理論:歴史と展望 [小原一郎]
【産業組織論】今日の技術と市場を考える [青木玲子]
【厚生経済学】個人の厚生と規範に光を当てる経済学 [後藤玲子]
【公共経済学】市場メカニズムを「補い」、「正す」政府の活動を分析する [村瀬英彰]
【国際経済学】グローバル化でわれわれの生活は悪化するのか [友原章典]
【労働経済学】労働経済学では格差をどう捉えてきたか [黒田祥子]
【環境経済学】多種多様な環境問題を分析する [馬奈木俊介]
【開発経済学】理論と現実に根差した発展メカニズムの探求 [鈴木綾]
【法と経済学】法は希少な資源を配分する [常木淳]
【経済史】歴史学の方法と経済学の知見を統合 [岡崎哲二]
(4)ピケティの問題提起に挑む
【インタビュー】経済学に懐の深さを [中山智香子]
【グローバル税制】資産格差縮小のための有効な政策手段 [諸富徹]
【所得格差】 格差是正策がなければ経済成長は見込めない [橘木俊詔]
【フランスの経済思想】共生のための経済思想:MAUSS(モース) [藤岡俊博]
【対抗的グローバリズム】グローバリゼーションに伴う諸問題の批判的検討 [大屋定晴]
■書評コラム
アダム・スミス 『国富論』 [野原慎司]
リカードウ『経済学および課税の原理』 [佐藤有史]
マルクス 『資本論』 [田中英明]
マーシャル『経済学原理』 [松山直樹]
ピグー『厚生経済学』 [高見典和]
ケインズ 『雇用・利子および貨幣の一般理論』 [伊藤宣広]
シュムペーター 『資本主義・社会主義・民主主義』[酒井弘格]
ポラニー『大転換』 [若森みどり]
ハイエク『個人主義と経済秩序』 [吉野裕介]
フリードマン『資本主義と自由』 [原谷直樹]
ピケティ『21世紀の資本』 [山田知明]
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目次
■第I部 経済学のいま
【鼎談】 Discussion
経済学はどこから来て、どこに向かうのか? [岩井克人×橋本努×若田部昌澄]
【図解! 経済学説史】History of Economics
学説からたどる経済学の歴史 [山崎好裕]
【経済学再考】 Re-examination of Economics
経済学とはどのような学問か [伊藤元重]
なぜ「主流派経済学」は「主流派」になったのか [山崎聡]
マルクスから見える資本主義の問題点 [的場昭弘]
「経済学批判」はどのような歴史的系譜をもつのか:異端派と反経済学の展開 [佐藤方宣]
『21世紀の資本』は資本主義の失敗を物語るか [二宮厚美]
ある実証経済学研究者の、トマ・ピケティの著作への感想 [神林龍]
■第II部 挑戦する経済学
(1)歴史的大転換に挑む
【インタビュー】歴史の流れと経済学 [吉川洋]
【マルクス経済学】社会の地殻変動を把握するトータルな思考 [沖公祐]
【オーストリア学派】市場の機微への深淵な洞察を生み出し続ける独自の歴史と視点
[尾近裕幸]
【制度経済学】一世紀の時を経て再生・復活、経済システムの多元性と進化の経済学へ [磯谷明徳]
【ケインズ経済学】ケインズ経済学の生誕と興隆 [小峯敦]
【ポスト・ケインズ派】「有効需要の原理」を軸に代替理論の構築をめざす [鍋島直樹]
【レギュラシオン理論】比較制度分析と歴史分析にもとづく経済学の革新 [遠山弘徳]
【新自由主義】自由で、公正で、効率的な市場というスローガンは現実か [服部茂幸]
【政治経済学】資本主義と民主主義、あるいは資本主義と福祉国家の両立は可能か [若森章孝]
(2)経済学のフロンティアに挑む
【インタビュー】サイエンスとしての経済学を始めよう:フューチャー・デザインを目指して [西條辰義]
【進化経済学】生物進化の視点からリアルな市場経済を理解する [西部忠]
【経済物理学】経済物理学の誕生・発展、そして、収穫期 [高安秀樹]
【ファイナンス】ファイナンスはどういう分野か [大橋和彦]
【空間経済学】立地と貿易、そして脱「国境」 [佐藤泰裕]
【行動経済学】伝統的経済学の枠組みを広げて現実の人間行動を描写する [大竹文雄]
【神経経済学】経済行動の意思決定メカニズムを解明する新分野 [田中沙織]
【実験経済学】人間の認知・思考過程を明らかにする [川越敏司]
【マーケットデザイン】制度設計の科学への招待 [小島武仁]
【家族の経済学】家族の役割という古くて新しい問題に取り組む [宮澤和俊]
【教育経済学】教育政策の効果測定に向けて [中室牧子]
【医療経済学】人々の「健康」のために、発展し続ける経済学 [野口晴子]
(3)政策運営に挑む
【インタビュー】経済学と政策をつなぐ [安田洋祐]
【ミクロ経済学】市場と価格の役割に対する理解を深める [林貴志]
【マクロ経済学】賃上げが救う世界のマクロ経済 [脇田成]
【計量経済学】経済行動の数式表現と数値計算 [森棟公夫]
【ゲーム理論】経済学とゲーム理論:歴史と展望 [小原一郎]
【産業組織論】今日の技術と市場を考える [青木玲子]
【厚生経済学】個人の厚生と規範に光を当てる経済学 [後藤玲子]
【公共経済学】市場メカニズムを「補い」、「正す」政府の活動を分析する [村瀬英彰]
【国際経済学】グローバル化でわれわれの生活は悪化するのか [友原章典]
【労働経済学】労働経済学では格差をどう捉えてきたか [黒田祥子]
【環境経済学】多種多様な環境問題を分析する [馬奈木俊介]
【開発経済学】理論と現実に根差した発展メカニズムの探求 [鈴木綾]
【法と経済学】法は希少な資源を配分する [常木淳]
【経済史】歴史学の方法と経済学の知見を統合 [岡崎哲二]
(4)ピケティの問題提起に挑む
【インタビュー】経済学に懐の深さを [中山智香子]
【グローバル税制】資産格差縮小のための有効な政策手段 [諸富徹]
【所得格差】 格差是正策がなければ経済成長は見込めない [橘木俊詔]
【フランスの経済思想】共生のための経済思想:MAUSS(モース) [藤岡俊博]
【対抗的グローバリズム】グローバリゼーションに伴う諸問題の批判的検討 [大屋定晴]
■書評コラム
アダム・スミス 『国富論』 [野原慎司]
リカードウ『経済学および課税の原理』 [佐藤有史]
マルクス 『資本論』 [田中英明]
マーシャル『経済学原理』 [松山直樹]
ピグー『厚生経済学』 [高見典和]
ケインズ 『雇用・利子および貨幣の一般理論』 [伊藤宣広]
シュムペーター 『資本主義・社会主義・民主主義』[酒井弘格]
ポラニー『大転換』 [若森みどり]
ハイエク『個人主義と経済秩序』 [吉野裕介]
フリードマン『資本主義と自由』 [原谷直樹]
ピケティ『21世紀の資本』 [山田知明]
・ジョシュア・グリーン『モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ』 竹田円訳、岩波書店、2015年8月
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目次
【上巻】
序章 常識的道徳の悲劇
第一部 道徳の問題
第1章 コモンズの悲劇
第2章 道徳マシン
第3章 あらたな牧草地の不和
第二部 速い道徳,遅い道徳
第4章 トロッコ学
第5章 効率性,柔軟性,二重過程脳
第三部 共通通貨
第6章 すばらしいアイデア
第7章 共通通貨を求めて
第8章 共通通貨の発見
原注/索引
【下巻】
第四部 道徳の断罪
第9章 警戒心を呼び覚ます行為
第10章 正義と公正
第五部 道徳の解決
第11章 深遠な実用主義
第12章 オートフォーカスの道徳を超えて
著者より/謝辞/解説(阿部修士)
書誌/原注/索引
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目次
【上巻】
序章 常識的道徳の悲劇
第一部 道徳の問題
第1章 コモンズの悲劇
第2章 道徳マシン
第3章 あらたな牧草地の不和
第二部 速い道徳,遅い道徳
第4章 トロッコ学
第5章 効率性,柔軟性,二重過程脳
第三部 共通通貨
第6章 すばらしいアイデア
第7章 共通通貨を求めて
第8章 共通通貨の発見
原注/索引
【下巻】
第四部 道徳の断罪
第9章 警戒心を呼び覚ます行為
第10章 正義と公正
第五部 道徳の解決
第11章 深遠な実用主義
第12章 オートフォーカスの道徳を超えて
著者より/謝辞/解説(阿部修士)
書誌/原注/索引
・落合恵美子・橘木俊詔(編)『変革の鍵としてのジェンダー:歴史・政策・運動』 ミネルヴァ書房、2015年8月
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目次
序 章 時代の転換をデザインするジェンダー(落合恵美子)
1 歴史的転換をデザインするジェンダー
2 フェミニズムの二つの波
3 ジェンダーの20世紀システム
4 「第2の近代」の秩序形成
5 「半圧縮近代」としての日本
6 現代日本への政策提言と展望
7 ジェンダー研究会
第1部 「第1の近代」と二項対立的ジェンダー秩序の形成
第1章 政治体制論から見た第1波フェミニズム(大嶽秀夫)
――19世紀イギリスを素材として
1 近代フェミニズムの誕生
2 進歩的自由主義フェミニズムから社会民主主義フェミニズムへ
3 社会変動のマクロ理論から見た第1波フェミニズム
第2章 優しい父親・戦う男性(姫岡とし子)
――近代初期ドイツのジェンダー・階層・ナショナリズム
1 二項対立的なジェンダー図式の豊富化と修正
2 市民層と家族・ジェンダー
3 ネイション・ナショナリズムと戦う男性性
第3章 関東大震災後の「女性の空間」(辻 由希)
――婦人会館建設運動を通して見る日本国家と市民社会
1 近代国家と「女性の空間」
2 関東大震災と女性団体
3 婦人会館
4 「女性の空間」が果たした役割
第4章 誰のためのバースコントロールか(豊田真穂)
――クラレンス・ギャンブルと戦後日本
1 クラレンス・ギャンブルに注目する意義
2 クラレンス・ギャンブルとバースコントロール運動
3 ギャンブルによる日本のバースコントロール運動への援助
4 シンプル・メソッドの普及
5 誰のためのバースコントロールなのか
第2部 「第2の近代」と新たなジェンダー秩序の模索
第5章 女性たちのベーシック・インカム(山森 亮)
――福祉権フェミニズムの歴史と現在
1 運動:女性たちのベーシック・インカム要求
2 理論:ダラ・コスタのアメリカ福祉権運動のユニークな解釈と「労働の二重の拒否」
3 「やられたらやりかえせ(under attack, but fighting back)」:福祉権運動のその後
4 運動から理論は何を学ぶべきか
第6章 フェミニズムとジェンダー政策の日独比較(イルゼ・レンツ/山本耕平・左海陽子訳)
1 日本とドイツにおける福祉ジェンダー・レジームと女性運動
2 日独における保守的な福祉ジェンダー・レジーム
3 比較的観点から見るフェミニズムとジェンダー政策
4 日独における新しい女性運動:比較の概観
5 日独において女性運動が均等法制定に与えた影響
6 比較的観点から見る女性運動と制度変容
第7章 「家族の価値」が意味するもの(小泉明子)
――アメリカにおける同性婚訴訟
1 多様化する家族
2 アメリカにおける同性婚訴訟
3 「家族の価値」という言説:バックラッシュに見るアメリカの家族理念
4 二つの連邦最高裁判決:Proposition8 とDOMA
5 同性婚問題はなぜ世論を二分する争点となるのか
第8章 性表現の自由と「女性」(守 如子)
1 猥褻裁判と性表現の自由
2 フェミニズムによる批判運動と表現の自由
3 性表現の自由をどう考えるのか
第3部 現代日本社会の変革とジェンダー
第9章 歴代首相の国会発言に見る「家族」と「女性」
――「失われた20年」のイデオロギー的背景(落合恵美子・城下賢一)
1 日本の独特の進路とその政策的背景
2 政治課題となった家族と女性
3 1980年代の家族主義的改革
4 1990年代以降の不完全な改革
5 政策選択におけるイデオロギーと現実:1980年代と1990年代との比較
6 「近代の伝統化」とその拘束
第10章 男女共同参画の実現に向けた女性の就労・生活支援策
――エリート女性と恵まれない女性のどちらを優先するか(橘木俊詔)
1 官と民でどちらが熱心か
2 男女共同参画がいかに遅れているか
3 クォータ制度導入の是非
4 恵まれない女性への対策
5 男女共同参画会議の果たした役割
第11章 最優先課題としての「子育て支援」(柴田 悠)
――政策効果の統計分析
1 日本の社会保障の不都合な真実:並レベルの高齢者福祉,低レベルの子育て支援
2 経済成長を左右する五つの要因:日本が成長するための政策とは
3 豊かさと機会平等を実現するために
第12章 グローバル化するジェンダー関係(酒井千絵)
――日本の「アジア就職ブーム」と女性の国際移動から
1 グローバル化はジェンダー関係をどう変えるのか
2 日本における国際移動とその変化
3 日本における「海外就職ブーム」とジェンダー
4 グローバルなジェンダー分業を生きる
あとがき
人名索引
事項索引
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目次
序 章 時代の転換をデザインするジェンダー(落合恵美子)
1 歴史的転換をデザインするジェンダー
2 フェミニズムの二つの波
3 ジェンダーの20世紀システム
4 「第2の近代」の秩序形成
5 「半圧縮近代」としての日本
6 現代日本への政策提言と展望
7 ジェンダー研究会
第1部 「第1の近代」と二項対立的ジェンダー秩序の形成
第1章 政治体制論から見た第1波フェミニズム(大嶽秀夫)
――19世紀イギリスを素材として
1 近代フェミニズムの誕生
2 進歩的自由主義フェミニズムから社会民主主義フェミニズムへ
3 社会変動のマクロ理論から見た第1波フェミニズム
第2章 優しい父親・戦う男性(姫岡とし子)
――近代初期ドイツのジェンダー・階層・ナショナリズム
1 二項対立的なジェンダー図式の豊富化と修正
2 市民層と家族・ジェンダー
3 ネイション・ナショナリズムと戦う男性性
第3章 関東大震災後の「女性の空間」(辻 由希)
――婦人会館建設運動を通して見る日本国家と市民社会
1 近代国家と「女性の空間」
2 関東大震災と女性団体
3 婦人会館
4 「女性の空間」が果たした役割
第4章 誰のためのバースコントロールか(豊田真穂)
――クラレンス・ギャンブルと戦後日本
1 クラレンス・ギャンブルに注目する意義
2 クラレンス・ギャンブルとバースコントロール運動
3 ギャンブルによる日本のバースコントロール運動への援助
4 シンプル・メソッドの普及
5 誰のためのバースコントロールなのか
第2部 「第2の近代」と新たなジェンダー秩序の模索
第5章 女性たちのベーシック・インカム(山森 亮)
――福祉権フェミニズムの歴史と現在
1 運動:女性たちのベーシック・インカム要求
2 理論:ダラ・コスタのアメリカ福祉権運動のユニークな解釈と「労働の二重の拒否」
3 「やられたらやりかえせ(under attack, but fighting back)」:福祉権運動のその後
4 運動から理論は何を学ぶべきか
第6章 フェミニズムとジェンダー政策の日独比較(イルゼ・レンツ/山本耕平・左海陽子訳)
1 日本とドイツにおける福祉ジェンダー・レジームと女性運動
2 日独における保守的な福祉ジェンダー・レジーム
3 比較的観点から見るフェミニズムとジェンダー政策
4 日独における新しい女性運動:比較の概観
5 日独において女性運動が均等法制定に与えた影響
6 比較的観点から見る女性運動と制度変容
第7章 「家族の価値」が意味するもの(小泉明子)
――アメリカにおける同性婚訴訟
1 多様化する家族
2 アメリカにおける同性婚訴訟
3 「家族の価値」という言説:バックラッシュに見るアメリカの家族理念
4 二つの連邦最高裁判決:Proposition8 とDOMA
5 同性婚問題はなぜ世論を二分する争点となるのか
第8章 性表現の自由と「女性」(守 如子)
1 猥褻裁判と性表現の自由
2 フェミニズムによる批判運動と表現の自由
3 性表現の自由をどう考えるのか
第3部 現代日本社会の変革とジェンダー
第9章 歴代首相の国会発言に見る「家族」と「女性」
――「失われた20年」のイデオロギー的背景(落合恵美子・城下賢一)
1 日本の独特の進路とその政策的背景
2 政治課題となった家族と女性
3 1980年代の家族主義的改革
4 1990年代以降の不完全な改革
5 政策選択におけるイデオロギーと現実:1980年代と1990年代との比較
6 「近代の伝統化」とその拘束
第10章 男女共同参画の実現に向けた女性の就労・生活支援策
――エリート女性と恵まれない女性のどちらを優先するか(橘木俊詔)
1 官と民でどちらが熱心か
2 男女共同参画がいかに遅れているか
3 クォータ制度導入の是非
4 恵まれない女性への対策
5 男女共同参画会議の果たした役割
第11章 最優先課題としての「子育て支援」(柴田 悠)
――政策効果の統計分析
1 日本の社会保障の不都合な真実:並レベルの高齢者福祉,低レベルの子育て支援
2 経済成長を左右する五つの要因:日本が成長するための政策とは
3 豊かさと機会平等を実現するために
第12章 グローバル化するジェンダー関係(酒井千絵)
――日本の「アジア就職ブーム」と女性の国際移動から
1 グローバル化はジェンダー関係をどう変えるのか
2 日本における国際移動とその変化
3 日本における「海外就職ブーム」とジェンダー
4 グローバルなジェンダー分業を生きる
あとがき
人名索引
事項索引