件名 |
「デイヴィッド・ヒュームと啓蒙の諸問題──哲学・歴史・文学」 |
開始日時 |
2018年 10月 12日 (金曜日) 18時00分 (GMT+09:00) |
終了日時 |
2018年 10月 12日 (金曜日) 20時00分 (GMT+09:00) |
場所 |
東京大学駒場キャンパス |
連絡先 |
武田将明(takeda[at]boz.c.u-tokyo.ac.jp) |
詳細 |
−−−−−− デイヴィッド・ヒュームと啓蒙の諸問題──哲学・歴史・文学
18世紀スコットランドの思想家、デイヴィッド・ヒューム(1711〜76)への関心が、近年ふたたび高まっている。カンタン・メイヤスー『有限性の後で』(2006)では、ヒュームの提起した問題が現代思想の課題として真剣に検討され、同書が先鞭をつけた思弁的実在論の源のひとつにヒュームのラディカルな思考があるのを明らかにしている。他方、狭義の哲学には収まらないヒュームの文筆活動に注目した、優れた研究も多数あらわれている。哲学者、歴史家、エッセイストなど、彼の多面性に注目することで、18世紀のヨーロッパ論壇におけるヒュームの特異性・重要性が新たに解明されつつある。また、世界各国の言説空間が視野狭窄に陥りつつある現在、ヒュームを含む18世紀ヨーロッパの知的言説を振り返り、「啓蒙」の可能性と限界を再検討することは、喫緊の課題と言えるだろう。 本シンポジウムでは、Hume's Sceptical Enlightenment(Edinburgh UP, 2015)において、「懐疑主義的啓蒙」という概念を用いてヒュームの両義的な言説を読み解く新たな視点を提示した壽里竜氏が、近年の啓蒙思想研究・ヒューム研究を踏まえた講演をおこなう。それを受けて、18世紀イギリスの思想と文学を専門とし、現代思想にも詳しい気鋭の研究者、若澤佑典氏がヒュームの多面的なテクストが切り開く可能性について語る。二人による講演と討議のあと、会場を訪れた人々と共にヒュームと啓蒙の諸問題について、幅広く刺激的な対話を展開できればと願っている。
日時:10月12日(金)18時〜20時 場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3 (地図:https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html)
講師・講演
壽里竜(慶應義塾大学教授、社会思想史) Whose Enlightenment? Which Hume? ──最近の啓蒙思想研究・ヒューム研究を踏まえて
若澤佑典(英国ヨーク大学博士課程、英文学・18世紀研究) 文筆家としてのデイヴィッド・ヒューム ──会話空間としてのテクスト
司会 武田将明(東京大学准教授、18世紀英文学)
入場無料、事前登録不要、一般の方も聴講可能
主催:科学研究費基盤A:啓蒙期の知的公共圏におけるフィクション使用の形態・機能研究(研究代表者:斉藤渉) 問い合わせ:武田将明(takeda[at]boz.c.u-tokyo.ac.jp) |
カテゴリー |
研究会,講演・セミナー・シンポ |
投稿者 |
sato |
レコード表示 |
公開 |
繰り返し |
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最終更新日 |
2018年 9月 19日 (水曜日) |
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