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田畑真一・玉手慎太郎・ 山本圭編 『政治において正しいとはどういうことか――ポスト基礎付け主義と規範の行方』 勁草書房、2019年4月

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目次

序章 ポスト基礎付け主義の問題関心[玉手慎太郎、田畑真一]
 はじめに
 一 ポスト基礎付け主義とは何か
 二 ポスト基礎付け主義における規範
 三 ポスト基礎付け主義とデモクラシー
 おわりに

第1章 アゴニズム再考――ポスト基礎付け主義と民主主義[山本圭]
 はじめに
 一 ポスト基礎付け主義とデモクラシー――ルフォールとラクラウ
 二 擬制としての基礎付け
 三 アゴニズム再考――ウィリアム・コノリーと多元主義の政治理論
 おわりに――アゴニズムとスタシス

第2章 われわれは「明白な不正義」に同意できるか――アマルティア・センのアイデンティティ論の検討から[玉手慎太郎]
 はじめに
 一 センのアイデンティティ論
 二 アイデンティティの複数性とポピュリズム
 三 アイデンティティの複数性と明白な不正義
 四 そして連帯の複数性へ
 おわりに

第3章 熟議民主主義における「正しさと政治」とその調停――熟議システム論を中心に[田村哲樹]
 はじめに
 一 熟議システム論における政治の政治理論的契機
 二 熟議システム論における「正しさ」の探究
 三 「熟議的な正しさ」へ
 おわりに

第4章 批判は可能か――再構成に基づく内在的批判の試み[田畑真一]
 はじめに
 一 批判のあり方――内在的批判と外在的批判
 二 再構成に基づく内在的批判
 三 討議倫理――「強い」再構成に基づく内在的批判の一構想
 おわりに

第5章 イデオロギー研究は「政治における正しさ」について何をいいうるか――マイケル・フリーデンの諸研究の検討を通して[寺尾範野]
 はじめに
 一 政治的リアリズムとイデオロギー
 二 マイケル・フリーデンのイデオロギー研究
 三 ケーススタディ――イギリスの自由主義イデオロギー
 おわりに

第6章 教育におけるポスト基礎付け主義――クリティカル・ペダゴジーの検討から[市川秀之]
 はじめに
 一 ポスト基礎付け主義から見た教育の課題
 二 ポスト基礎付け主義とクリティカル・ペダゴジー
 三 基礎付けとしての教育をめぐって
 おわりに

第7章 「教育」を必要とするデモクラシー――ポスト基礎付け主義としてのプラグマティズム再理解に向けて[生澤繁樹]
 はじめに――デモクラシーは「教育」を必要とする?
 一 プラグマティズムの方法――リスの挿話に見る「包摂」と「寛容」のデモクラシー
 二 「探究」はどこに向かうのか?――デモクラシーとプラグマティズムの躓きの石
 三 「探究」の終わりと終わりのなさ――「余計な真理」から「理想的限界」へ
 四 「教育」への問い――「探究」自体を(不)可能にするもの
 五 「教育」の終わりと終わりのなさ――プラグマティズムと「教育」を引き受けるデモクラシー
 おわりに――「過去」と「未来」の探究のあいだで

第8章 「ポスト基礎付け主義」の「後」で?――存在論の政治的〈適用〉をめぐって[柿並良佑]
 はじめに
 一 基礎付けの不在による政治理論
 二 「政治的存在論」の可否
 三 様々な二項対立――論点の再定式化
 おわりに

第9章 基礎付けなき判断――「政治的なもの」としての反省的判断力とその拡張[大河内泰樹]
 はじめに
 一 反省的判断力と政治――アレント
 二 共通の基盤なき共通感覚――ローティ
 三 コモンセンスの再構成としての政治哲学――ロールズ
 四 判断力の歩行器としての「実例」
 五 判断力の教養形成――ブランダム
おわりに

あとがき
事項索引
人名索引
今後の予定
予定なし

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