近刊・新刊情報 - 201010のエントリ

重田園江 『連帯の哲学 1 フランス社会連帯主義』 勁草書房、2010年10月

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 目次
 はじめに

序章 友愛と連帯――錯綜する同一性と差異
 はじめに
 1 友愛から連帯へ
 2 友愛における差異と相互性
 3 連帯の問い

第一章 エミール・デュルケム(Emile Durkheim 1858-1917)
 はじめに
 1 「分業」という視座――スミスとデュルケム
 2 分業の超経済的性格
 3 機械的連帯と有機的連帯
 4 アノミーと異常形態
 5 自発的な協働の社会
 6 職業組合と機会の平等は両立するか?

第二章 レオン・ブルジョア(Leon Bourgeois 1851-1925)
 はじめに
 1 自然の連帯と人間社会の連帯
 2 準契約quasi-contratと自由な合意
 3 「社会への負債」の真意――衡平の確保
 4 平等と均衡のための諸方策
 5 相互性の向かう先
 6 能力の不平等について

補章一 ピエール−ジョセフ・プルードンと連帯の哲学
 はじめに
 1 プルードンにおける相互性
 2 相互主義の例としての保険――政府の役割
 3 自己利益と相互性
 おわりに

第三章 レイモン・サレイユ(Raymond Saleilles 1855-1912)
 はじめに
 1 産業社会と事故の変容
 2 民事責任におけるフォート
 3 フォートからリスクへ
 4 社会はリスクに満ちている
 5 誰がリスクを引き受けるべきか?
 6 リスクの理論と連帯

補章二 連帯社会における「正常と異常」
 はじめに
 1 デュルケムとブルジョア
 2 サレイユの刑法理論におけるリスク
 おわりに

第四章 シャルル・ジッド(Charles Gide 1847-1932)
 はじめに
 1 ニーム派消費協同組合の形成
 2 協同組合運動史におけるニーム派
 3 ブルジョア消費組合
 4 社会主義組合
 5 ニーム派とロッチデール原則
 6 ジッドと連帯主義
 おわりに

補章三 相互扶助組織の歴史と連帯
 はじめに
 1 連帯の哲学におけるmutualiteの語義
 2 相互扶助組合と職人組合
 3 相互扶助組合とパトロナージュ
 4 相互扶助組合の性格
 5 労災、疾病、失業、老齢の保障――義務か任意か?
 おわりに

終章 贈与と連帯
 はじめに
 1 『贈与論』を取り上げる意図
 2 彼らは奇妙なまでに贈りあう
 3 未開人は合理主義者か?
 4 贈与は自由か?――全体的給付の体系
 5 連帯と贈与
 6 連帯の二側面

おわりに――次なるテーマへ

あとがき
引用・参考文献
事項索引
人名・書名索引
川北稔 『イギリス近代史講義 』 講談社現代新書、2010年10月

目次
プロローグ 歴史学は終わったのか
第1章 都市の生活文化はいかにして成立したか――歴史の見方
第2章 「成長パラノイア」の起源
第3章 ヨーロッパ世界システムの拡大とイギリス
第4章 世界で最初の工業化――なぜイギリスが最初だったのか
第5章 イギリス衰退論争――陽はまた昇ったのか
エピローグ 近代世界の歴史像

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松尾匡 『マルクス経済学 (図解雑学シリーズ) 』 ナツメ社、2010年10月

目次
第1章 なぜいまさらマルクスなのか?
第2章 マルクスの社会分析の基本図式
第3章 「ヒトとヒトとの依存関係」として社会をとらえる
第4章 資本主義経済における搾取と蓄積
第5章 資本主義経済の歴史ー搾取と蓄積のあり方の変遷
第6章 「モノとモノとの関係」という「見かけ」の現れ方
第7章 資本循環と利潤率という現れ方
第8章 本書と「資本論」の記述の異同
第9章 マルクス経済学の今後の課題

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 最初の出版は1991年。今回は岩波モダンクラシックスの一巻としての新装版のようです。
 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/3/0016870.html

テッサ・モーリス=鈴木 『日本の経済思想――江戸期から現代まで (岩波モダンクラシックス)』 藤井隆至訳、岩波書店、2010年10月

目次
序章 日本の経済思想と西洋の経済思想
第1章 徳川時代の経済思想
第2章 西洋経済思想の導入―明治維新から第一次大戦まで
第3章 両大戦間期の経済論争
第4章 戦後のマルクス経済学
第5章 経済理論と「経済の奇跡」
第6章 現代日本の経済思想

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橘木俊詔 『安心の社会保障改革――福祉思想史と経済学で考える』 東洋経済新報社、2010年9月

目次
第1章 福祉の先進国 イギリス
第2章 政治主導で福祉を達成 ドイツ
第3章 恵まれた福祉大国 スウェーデンとデンマーク
第4章 自立を重んじる非福祉国家 アメリカ
第5章 家族と企業に頼ってきた非福祉国家 日本
第6章 社会保障制度をどう改革するか

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伊藤恭彦 『貧困の放置は罪なのか――グローバルな正義とコスモポリタニズム』 、人文書院、2010年10月

目次

序章 貧困に苦しむ人々と私たちグローバルな正義の課題
 一 世界の貧困の実態
 二 貧困撲滅に向けて
 三 グローバルな正義とコスモポリタニズム

第一章 貧困の放置は罪なのか貧困の撲滅をターゲットとするグローバルな正義
 一 はじめに 
 二 日常生活に潜む新マルサス主義
  (一)救命ボートの倫理
  (二)「救命ボートの倫理」の問題性地球の事実
  (三)「救命ボートの倫理」の問題性地球の倫理
  (四)シンガーの提案
  (五)自発的移転と慈善行為の問題点
 三 日常生活に潜むリバタリアニズム
  (一)私のものは私のものか
  (二)自己労働に基づく所有と自由市場モデルの問題点
  (三)社会システムの評価
  (四)グローバルな正義のミニマム構想国際分配政策の倫理的基礎
 四 日常生活に潜むナショナリズム
  (一)身近な人を優先すべきか
  (二)共通の権力がないことをどう考えるのか
  (三)近親者優先の倫理とグローバルな正義
 五 まとめ

第二章 シャンパングラスと暴力グローバル資本主義改革を目指す正義
 一 はじめに
 二 格差と暴力
  (一)経済的格差と力の格差
  (二)過去の暴力
  (三)グローバル化する経済と構造的不正義
  (四)格差を真剣に考える
 三 構造的不正義とグローバル資本主義
  (一)構造的暴力と構造的不正義
  (二)グローバル資本主義と構造的暴力
 四 グローバルな分配的正義
  (一)分配的正義の射程
  (二)構造的暴力の現場を改革する
  (三)エンパワーメントとしてのグローバルな正義
  (四)グローバルな分配的正義の妥当性
 五 まとめ

第三章 正義を実践するグローバルな正義と国際公共政策
 一 はじめに
 二 ODA政策の改革
  (一)ODA政策の現状
  (二)ODAの現状とグローバルな正義
  (三)国益とグローバルな正義
  (四)グローバルな正義と自己利益
 三 グローバルな税制の可能性
  (一)トービン税と国際連帯税
  (二)地球資源税・地球資源の配当
  (三)グローバルな税の倫理的正当性
 四 グローバル資本主義の改革
  (一)生産的正義
  (二)私的であり社会的である企業
  (三)多国籍企業課税
  (四)グローバル・コンパクト多国籍企業システム改革のための政策
  (五)フェア・トレード
 五 まとめ

第四章 コスモポリタニズムの倫理とグローバルな正義----改革と共生への希望
 一 はじめに
 二 共生の思想としてのコスモポリタニズム
  (一)多様性と差異の中のコスモポリタニズム
  (二)コスモポリタニズムの危うさ
  (三)帝国とコスモポリタニズム
 三 グローバル資本主義、グローバルな正義、コスモポリタニズム
  (一)グローバル資本主義の二面性
  (二)グローバルな正義
  (三)政治と希望

あとがき
引用・参考文献
事項索引/人名索引

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