近刊・新刊情報 - 200905のエントリ

木村雄一『LSE物語:現代イギリス経済学者たちの熱き戦い』NTT出版、2009年5月

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・目次
まえがき
第一章 LSE誕生
1 後期ヴィクトリア朝とフェビアン社会主義
2 一八九五年――LSE創設
3 初代学長ヒュインズとオックスフォード歴史派経済学者たち

第二章 勝利と悲劇の舞台LSE
1 ロンドン大学の一員として
2 社会科学研究の拠点として
3 ベヴァリッジ学長とLSEの発展

第三章 LSE対ケンブリッジ
1 ロビンズ・サークルとは何だろうか?
2 ロビンズの「価値自由」の経済学
3 ロビンズとケインズの政策論争
4 「ケインズ革命」の衝撃
5 LSEのケンブリッジへの疎開

第四章 LSEの戦後
1 戦後復興のなかのLSE
2 第二次ロビンズ体制
3 科学哲学者ポパーと経済学
4 高等教育再考
5 LSEの数理経済学と計量経済学

第五章 サッチャーからブレアへ
1 嵐のなかのLSE
2 ロビンズとLSE

付録 LSEの現在

あとがき
年表
マイケル・J・ブラッドリー『数学最前線をになう挑戦者たち:難問の解決、ゲーム理論の展開』青土社、2009年5月

・目次

はじめに
序論

1 ジュリア・ロビンソン
  (一九一九〜一九八五) 数論と数理論理学での発見
 数学科の学生 / 算術での決定問題 / ゲーム理論と政治
 ヒルベルトの第十問 / 栄誉と学会での仕事 / まとめ

2 J・アーネスト・ウィルキンス・ジュニア
  (一九二三〜) 数学者、科学者、工学者
 初期の成果 / 数学教授 / 科学者、工学者
 ガンマ線 / 再び教授に / 退職も一時的 / まとめ

3 ジョン・ナッシュ
  (一九二八〜) ノーベル賞受賞ゲーム理論家
 生い立ちと教育 / ゲーム理論の改革
 多様体と流体の流れに関する研究 / 妄想型統合失調症との闘病
 ノーベル賞受賞 / まとめ

4 ジョン・H・コンウェイ
  (一九三七〜) ライフゲームの考案
 幾何学のパズルと有限群 / ライフゲーム
 数の分析 / 球、格子、符号化 / まとめ

5 スティーヴン・ホーキング
  (一九四二〜) ブラックホールの数学
 生い立ちと教育 / ブラックホール研究 / ホーキング放射と情報の逆説
 物理学の終わりと無境界説 / 一般の人々に向けた科学解説
 学界での科学 / まとめ

6 ヤウ・シントゥン
  (一九四九〜) 微分幾何学での面
 数学科の学生 / 微分幾何学の未解決問題を解く
 多様体の解析的特性 / 幾何学での最近の成果 / まとめ

7 ファン・チュン
  (一九四九〜) インターネット数学の教授
 数学科の学生 / 企業数学者
 電子通信ネットワークとアルゴリズム / 大学の研究者として
 スペクトラル・グラフ理論とインターネットの数理 / まとめ

8 アンドリュー・ワイルズ
  (一九五三〜) フェルマーの最終定理を証明した数論学者
 早くから生まれた数学への関心 / 楕円(だえん)曲線研究
 モジュラー形式と岩澤理論 / フェルマーの最終定理の証明
 フェルマー以後の研究 / まとめ

9 イングリッド・ドブシー
  (一九五四〜) ウェーブレットによる画像のモデル化
 生い立ちと教育 / 量子物理学研究
 ドブシー・ウェーブレット / デジタル画像圧縮
 その後の波の表現に関する研究 / まとめ

10 セアラ・フラナリー
  (一九八二〜) 暗号のための新しいアルゴリズム
 パズルを解く / 科学祭のための暗号研究
 ケイリー=パーサー暗号アルゴリズム
 アイルランド若手科学者、今年の人 / 大学・就職 / まとめ

用語集
参考資料
謝辞
訳者あとがき

索引
松原隆一郎『経済学の名著30』ちくま新書、2009年5月

・目次
I
ロック『統治論』――私的所有権がもたらす自由とその限界
ヒューム『経済論集』――奢侈と技術が文明社会を築く
スミス『道徳感情論』――共和主義と商業主義をつなぐ「同感」
スチュアート『経済の原理』――バブルと不況の原因として社会心理に注目する
スミス『国富論』――「自然」な市場活動がもたらす「豊かさ」
リカード『経済学および課税の原理』――自由貿易と階級社会の桎梏
リスト『経済学の国民的体系』――生産力と国民文化の「型」
J・S・ミル『経済学原理』――経済停滞と環境制約を超え精神的成熟をめざす

II
マルクス『資本論』――貨幣と労働の神話を解く
ワルラス『純粋経済学要論』――一般均衡理論が実現する社会主義
ヴェブレン『有閑階級の理論』――大企業と見せびらかしが生み出す野蛮な文明
ゾンバルト『ユダヤ人と経済生活』――資本主義の興隆を支える精神とは
シュンペーター『経済発展の理論』――技術革新と銀行は資本主義のエンジン
マーシャル『産業と商業』――収穫逓増と経済的国民主義のゆくえ
ナイト『リスク・不確実性および利潤』――不確実性に覆われた資本主義は「グッド・ゲーム」か
メンガー『一般理論経済学』――「販売可能性」と「人間の経済」の謎
ロビンズ『経済学の本質と意義』――形式化と価値自由は〈科学〉の条件か

III
バーリ=ミーンズ『近代株式会社と私有財産』――株式会社は誰のものか
ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』――貨幣経済を動かす確信と不安
ポラニー『大転換』――経済自由化は「悪魔の挽き臼」だ!
サムエルソン『経済分析の基礎』――比較静学と集計量による経済分析
ケインズ『若き日の信条』――不道徳は正当化できるか
ハイエク『科学による反革命』――主観的知識と自生的秩序
ガルブレイス『ゆたかな社会』――大量生産・大量消費社会の到来
ハイエク『自由の条件』――「自由の条件」としての「法の支配」
フリードマン『資本主義と自由』――新自由主義の聖典
ドラッカー『断絶の時代』――ポストモダン経済の幕開け
ボードリヤール『消費社会の神話と構造』――差異化の果てに
ロールズ『正義論』――福祉主義の論理的根拠を求めて
セン『不平等の再検討』――「潜在能力」アプローチによる「公」の再発見
大澤真幸・姜尚中編 『ナショナリズム論・入門』 有斐閣アルマ、有斐閣、2009年6月下旬刊行予定

 以下、版元の紹介ページ より。
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目次

序 章 ナショナリズムという謎=大澤真幸
第1章 ナショナリズムの理論史=佐藤成基
第2章 ナショナリズムとは何か=嘉戸一将
第3章 「わが国固有の領土」=テッサ・モーリス=鈴木
第4章 ヨーロッパにおける「国家」と「国民」の創出=李光一
第5章 〈国民〉の困難=富永茂樹
第6章 日本はいつネーションになったか=牧原憲夫
第7章 現代中国のナショナリズム=園田茂人
第8章 中東・アラブ地域におけるナショナリズム=酒井啓子
第9章 インドネシアにおけるイスラーム主義とナショナリズム=白石隆
第10章 イスラエルにおけるナショナリズム=臼杵陽
第11章 バルカンのナショナリズム=柴宜弘
第12章 アメリカ・ナショナリズム=古矢旬
第13章 シビック/エスニック・ナショナリズム=黒宮一太
第14章 ナショナリズム,その〈彼方〉への隘路=鵜飼哲
終 章 ナショナリズムをくぐりぬけて──あるナショナリストの現象学=姜尚中
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施光恒・黒宮一太編『ナショナリズムの政治学:規範理論への誘い』ナカニシヤ出版、2009年4月

・目次

第1章 ナショナリズムの起源(黒宮一太)
  1 はじめに
  2 起源をめぐる論争
  3 ナショナリズムと近代
  4 結びにかえて――ナショナリズムのゆくえ――

第2章 共和主義とナショナリズム――時間と記憶の政治学――(佐藤一進)
  1 はじめに
  2 共和主義者の「愛国心」の現在
  3 「時間の政治学」としての共和主義
  4 おわりに

第3章 言語、メディアとナショナリズム(柴山桂太)
  1 はじめに
  2 『想像の共同体』再説
  3 電子メディア時代のナショナリズム
  4 国語が果たした役割

第4章 リベラル・デモクラシーとナショナリティ(施 光恒)
  1 序
  2 グローバル化とリベラル・デモクラシーの現在
  3 リベラル・ナショナリズム論とその制約
  4 リベラル・ナショナリズム論の意義の検討
  5 結び

第5章 コスモポリタニズムとの論争(神島裕子)
  1 はじめに
  2 問題状況――哲学化するリベラリズムのなかで――
  3 対立する二つのリベラリズム
  4 論争のひとつの結実点と今後の課題
  5 おわりに

第6章 多文化主義とナショナリズム(松元雅和)
  1 はじめに
  2 多文化主義の登場とナショナリズムの再興
  3 文化政策からみたナショナリズムの三類型
  4 考察――ナショナリズムの三類型の図式化――
  5 多文化主義とナショナリズムの関係をめぐる諸論点
  6 おわりに

第7章 憲法とナショナリズム(栗田佳泰)
  1 序
  2 ナショナリズムの二つの顔
  3 国家の文化的中立性への疑念
  4 リベラル・ナショナリズム的見方
  5 立憲主義とナショナリズム
  6 今後の課題

第8章 公教育とナショナリティ――愛国心教育をめぐる議論を題材に(竹島博之)
  1 はじめに
  2 論点とそれをめぐる立場
  3 現代規範理論における論争点
  4 今後の課題
  5 おわりに

第9章 日本のナショナリズムと秩序意識(塩出浩之)
  1 問題状況
  2 戦前日本のナショナリズム
  3 戦後日本のナショナリズム
  4 マイノリティと越境者たち
  5 現代日本のナショナリズムと秩序意識
今後の予定
予定なし

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