近刊・新刊情報 - 落合恵美子・橘木俊詔(編)『変革の鍵としてのジェンダー:歴史・政策・運動』 ミネルヴァ書房、2015年8
・落合恵美子・橘木俊詔(編)『変革の鍵としてのジェンダー:歴史・政策・運動』 ミネルヴァ書房、2015年8月
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目次
序 章 時代の転換をデザインするジェンダー(落合恵美子)
1 歴史的転換をデザインするジェンダー
2 フェミニズムの二つの波
3 ジェンダーの20世紀システム
4 「第2の近代」の秩序形成
5 「半圧縮近代」としての日本
6 現代日本への政策提言と展望
7 ジェンダー研究会
第1部 「第1の近代」と二項対立的ジェンダー秩序の形成
第1章 政治体制論から見た第1波フェミニズム(大嶽秀夫)
――19世紀イギリスを素材として
1 近代フェミニズムの誕生
2 進歩的自由主義フェミニズムから社会民主主義フェミニズムへ
3 社会変動のマクロ理論から見た第1波フェミニズム
第2章 優しい父親・戦う男性(姫岡とし子)
――近代初期ドイツのジェンダー・階層・ナショナリズム
1 二項対立的なジェンダー図式の豊富化と修正
2 市民層と家族・ジェンダー
3 ネイション・ナショナリズムと戦う男性性
第3章 関東大震災後の「女性の空間」(辻 由希)
――婦人会館建設運動を通して見る日本国家と市民社会
1 近代国家と「女性の空間」
2 関東大震災と女性団体
3 婦人会館
4 「女性の空間」が果たした役割
第4章 誰のためのバースコントロールか(豊田真穂)
――クラレンス・ギャンブルと戦後日本
1 クラレンス・ギャンブルに注目する意義
2 クラレンス・ギャンブルとバースコントロール運動
3 ギャンブルによる日本のバースコントロール運動への援助
4 シンプル・メソッドの普及
5 誰のためのバースコントロールなのか
第2部 「第2の近代」と新たなジェンダー秩序の模索
第5章 女性たちのベーシック・インカム(山森 亮)
――福祉権フェミニズムの歴史と現在
1 運動:女性たちのベーシック・インカム要求
2 理論:ダラ・コスタのアメリカ福祉権運動のユニークな解釈と「労働の二重の拒否」
3 「やられたらやりかえせ(under attack, but fighting back)」:福祉権運動のその後
4 運動から理論は何を学ぶべきか
第6章 フェミニズムとジェンダー政策の日独比較(イルゼ・レンツ/山本耕平・左海陽子訳)
1 日本とドイツにおける福祉ジェンダー・レジームと女性運動
2 日独における保守的な福祉ジェンダー・レジーム
3 比較的観点から見るフェミニズムとジェンダー政策
4 日独における新しい女性運動:比較の概観
5 日独において女性運動が均等法制定に与えた影響
6 比較的観点から見る女性運動と制度変容
第7章 「家族の価値」が意味するもの(小泉明子)
――アメリカにおける同性婚訴訟
1 多様化する家族
2 アメリカにおける同性婚訴訟
3 「家族の価値」という言説:バックラッシュに見るアメリカの家族理念
4 二つの連邦最高裁判決:Proposition8 とDOMA
5 同性婚問題はなぜ世論を二分する争点となるのか
第8章 性表現の自由と「女性」(守 如子)
1 猥褻裁判と性表現の自由
2 フェミニズムによる批判運動と表現の自由
3 性表現の自由をどう考えるのか
第3部 現代日本社会の変革とジェンダー
第9章 歴代首相の国会発言に見る「家族」と「女性」
――「失われた20年」のイデオロギー的背景(落合恵美子・城下賢一)
1 日本の独特の進路とその政策的背景
2 政治課題となった家族と女性
3 1980年代の家族主義的改革
4 1990年代以降の不完全な改革
5 政策選択におけるイデオロギーと現実:1980年代と1990年代との比較
6 「近代の伝統化」とその拘束
第10章 男女共同参画の実現に向けた女性の就労・生活支援策
――エリート女性と恵まれない女性のどちらを優先するか(橘木俊詔)
1 官と民でどちらが熱心か
2 男女共同参画がいかに遅れているか
3 クォータ制度導入の是非
4 恵まれない女性への対策
5 男女共同参画会議の果たした役割
第11章 最優先課題としての「子育て支援」(柴田 悠)
――政策効果の統計分析
1 日本の社会保障の不都合な真実:並レベルの高齢者福祉,低レベルの子育て支援
2 経済成長を左右する五つの要因:日本が成長するための政策とは
3 豊かさと機会平等を実現するために
第12章 グローバル化するジェンダー関係(酒井千絵)
――日本の「アジア就職ブーム」と女性の国際移動から
1 グローバル化はジェンダー関係をどう変えるのか
2 日本における国際移動とその変化
3 日本における「海外就職ブーム」とジェンダー
4 グローバルなジェンダー分業を生きる
あとがき
人名索引
事項索引
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目次
序 章 時代の転換をデザインするジェンダー(落合恵美子)
1 歴史的転換をデザインするジェンダー
2 フェミニズムの二つの波
3 ジェンダーの20世紀システム
4 「第2の近代」の秩序形成
5 「半圧縮近代」としての日本
6 現代日本への政策提言と展望
7 ジェンダー研究会
第1部 「第1の近代」と二項対立的ジェンダー秩序の形成
第1章 政治体制論から見た第1波フェミニズム(大嶽秀夫)
――19世紀イギリスを素材として
1 近代フェミニズムの誕生
2 進歩的自由主義フェミニズムから社会民主主義フェミニズムへ
3 社会変動のマクロ理論から見た第1波フェミニズム
第2章 優しい父親・戦う男性(姫岡とし子)
――近代初期ドイツのジェンダー・階層・ナショナリズム
1 二項対立的なジェンダー図式の豊富化と修正
2 市民層と家族・ジェンダー
3 ネイション・ナショナリズムと戦う男性性
第3章 関東大震災後の「女性の空間」(辻 由希)
――婦人会館建設運動を通して見る日本国家と市民社会
1 近代国家と「女性の空間」
2 関東大震災と女性団体
3 婦人会館
4 「女性の空間」が果たした役割
第4章 誰のためのバースコントロールか(豊田真穂)
――クラレンス・ギャンブルと戦後日本
1 クラレンス・ギャンブルに注目する意義
2 クラレンス・ギャンブルとバースコントロール運動
3 ギャンブルによる日本のバースコントロール運動への援助
4 シンプル・メソッドの普及
5 誰のためのバースコントロールなのか
第2部 「第2の近代」と新たなジェンダー秩序の模索
第5章 女性たちのベーシック・インカム(山森 亮)
――福祉権フェミニズムの歴史と現在
1 運動:女性たちのベーシック・インカム要求
2 理論:ダラ・コスタのアメリカ福祉権運動のユニークな解釈と「労働の二重の拒否」
3 「やられたらやりかえせ(under attack, but fighting back)」:福祉権運動のその後
4 運動から理論は何を学ぶべきか
第6章 フェミニズムとジェンダー政策の日独比較(イルゼ・レンツ/山本耕平・左海陽子訳)
1 日本とドイツにおける福祉ジェンダー・レジームと女性運動
2 日独における保守的な福祉ジェンダー・レジーム
3 比較的観点から見るフェミニズムとジェンダー政策
4 日独における新しい女性運動:比較の概観
5 日独において女性運動が均等法制定に与えた影響
6 比較的観点から見る女性運動と制度変容
第7章 「家族の価値」が意味するもの(小泉明子)
――アメリカにおける同性婚訴訟
1 多様化する家族
2 アメリカにおける同性婚訴訟
3 「家族の価値」という言説:バックラッシュに見るアメリカの家族理念
4 二つの連邦最高裁判決:Proposition8 とDOMA
5 同性婚問題はなぜ世論を二分する争点となるのか
第8章 性表現の自由と「女性」(守 如子)
1 猥褻裁判と性表現の自由
2 フェミニズムによる批判運動と表現の自由
3 性表現の自由をどう考えるのか
第3部 現代日本社会の変革とジェンダー
第9章 歴代首相の国会発言に見る「家族」と「女性」
――「失われた20年」のイデオロギー的背景(落合恵美子・城下賢一)
1 日本の独特の進路とその政策的背景
2 政治課題となった家族と女性
3 1980年代の家族主義的改革
4 1990年代以降の不完全な改革
5 政策選択におけるイデオロギーと現実:1980年代と1990年代との比較
6 「近代の伝統化」とその拘束
第10章 男女共同参画の実現に向けた女性の就労・生活支援策
――エリート女性と恵まれない女性のどちらを優先するか(橘木俊詔)
1 官と民でどちらが熱心か
2 男女共同参画がいかに遅れているか
3 クォータ制度導入の是非
4 恵まれない女性への対策
5 男女共同参画会議の果たした役割
第11章 最優先課題としての「子育て支援」(柴田 悠)
――政策効果の統計分析
1 日本の社会保障の不都合な真実:並レベルの高齢者福祉,低レベルの子育て支援
2 経済成長を左右する五つの要因:日本が成長するための政策とは
3 豊かさと機会平等を実現するために
第12章 グローバル化するジェンダー関係(酒井千絵)
――日本の「アジア就職ブーム」と女性の国際移動から
1 グローバル化はジェンダー関係をどう変えるのか
2 日本における国際移動とその変化
3 日本における「海外就職ブーム」とジェンダー
4 グローバルなジェンダー分業を生きる
あとがき
人名索引
事項索引