近刊・新刊情報 - 伊藤恭彦 『さもしい人間――正義をさがす哲学』 新潮新書、2012年7月

伊藤恭彦 『さもしい人間――正義をさがす哲学』 新潮新書、2012年7月

カテゴリ : 
新刊
執筆 : 
sato 2012-07-26
伊藤恭彦 『さもしい人間――正義をさがす哲学』 新潮新書、2012年7月

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目次

プロローグ──「さもしさ」の話を始めよう
パソコンはどこまで進化すればいいのか/欲望追求はさもしいか?/人類史上最もさもしい人々/原発事故とさもしさ/この本で考えてみたいこと

第1章 日常にひそむ「さもしさ」の光景
ファストフード店で/激安弁当と激安居酒屋/エコ商品ブーム/激安ガソリン/私たちの生活は「さもしい」か/道徳的ロンダリング/ダーウィンの悪夢/道徳的に問題のない生活とは/地球社会の格差/もやもやした気持ち

第2章 「分」を守るということ
酒池肉林星の人々/アリストテレスの定義/「分」を守る/正しさの基準/ジョージ・クルーニーと伊藤恭彦/自己責任と正しい「分」/「学歴は親次第」は許されるか/貧困国に生まれたら/「分」と運命

第3章 市場はけっこう残酷だ
「お疲れ様」と「お互い様」/共同体社会の醜さ/市場競争からは逃れられない/大富豪イコール悪ではない/「お互い様」の制度/お互い様の倫理と正義/制度があって生活は成り立つ/制度を考える/政府は税金泥棒か?/風が吹いて儲かるのは桶屋だけ/制度が欲望を支える/個人の「さもしさ」と制度の「さもしさ」

第4章 地球から「さもしさ」を消せるか
簡単にまたげない国境/坊主丸儲け資本主義/制度がないゆえの「おいしい生活」/血まみれのダイヤ/他人を食い物にしてはならない義務/募金の上限/正義と私たちの利益/毒入りギョーザ事件/メタボと飢餓/地球規模の制度をつくる/援助の罠/ウルトラマンとアンパンマン/国境を越える正義/冷静な正義と正義の心

エピローグ──公憤と正義
破壊型政治の問題点/護送船団の意味/恐怖のボートレース/私憤から興奮ではなく、公憤へ/グローバル社会の正義/正義を語る不幸/正義にかなう制度がすべてか?/二つの心のバランスを

あとがき
主要参考文献とブックガイド
今後の予定
予定なし

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