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2011年 2月 19日
(土)
10時00分〜
国際学術集会「東アジアにおけるマル クス研究の到達点と課題」
マルクス・エンゲルス研究者の会では、2月、19、20日の両日、下記の要
領で本年度の研究例会を兼ねて、国際学術集会「東アジアにおけるマル クス研
究の到達点と課題」を開催します。
主催は、当会および中央大学マルクス経済学研究会、東北大学大学院経済学研
究科内研究プロジェクト「東 アジアにおける西洋起源の社 会・経済思想研究の
到達点と課題」です。中国から五名、韓国から一名の専門研究者が参加します。
ふるってご参加ください。
なお,第1日と第2日の会場が異なりますのでご注意ください。
連絡先:大村泉さん(i_mario1105[at mark]jcom.home.ne.jp)
--
●国際学術研究集会:東アジアにおけるマルクス研究の到達点と課題
○第1日: 2011年2月19日(土) 10時〜17時
会場:中央大学多摩キャンパス 中央大学多摩校舎2号館4階研究所会議室
最寄り駅:多摩都市モノレール「中央大学・明星大学」駅
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/ins_economics/index_j.html
○第2日: 2011年2月20日(日) 10時〜17時
会場:首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス ダイビル12F
http://www.jspe.or.jp/iinkai/prost/data/sate%82%8Clite.pdf
--
●プログラム
○第1日 2月19日
国際学術研究集会・開会:鳥居伸好(中央大学教授)
午前 10時〜12時
(1)梁樹発(Liang Shufa 中国人民大学マルクス主義学院教授):中国におけ
るマルクス哲学史の研究
(2)安啓念(An Qinian中国人民大学哲学院教授):2008年ロシア語新版『共
産党宣言』の問題と到達点
(3)侯才(Hou Cai 中央党校哲学部教授副学部長):マルクスの視野におけ
る自由――『共産党宣言の主旨と価値目標』
報告司会:鳥居伸好(中央大学教授)
午後 13時〜16時30分
シンポジウム:東アジアにおける『共産党宣言』の翻訳普及史
第一部:概観
(1)王東(Wang Dong北京大学哲学系教授)+韓立新(Han Lixin清華大学人文
社会学院哲学部教授):中国語版『共産党宣言』翻訳史概観
(2)鄭文吉(Chung MoonGil高麗大学名誉教授):韓国語版『共産党宣言』の
翻訳史概観
第二部:翻訳術語をめぐる問題
(3)玉岡敦(東北大学大学院経済学研究科DC):日本語版『共産党宣言』にお
ける翻訳術語の変遷
(4)陳長安(東北大学大学院経済学研究科DC):「国民」から「民族」へ――
中国語版『共産党宣言』の翻訳術語の変遷
(5)王東+黒滝正昭(宮城学院女子大学名誉教授):東アジアにおける『共産
党宣言』普及史研究の到達点と課題−玉岡、陳報告へのコメントを兼ねて
シンポジウム司会:陳力衛(成城大学教授)+大村泉(東北大学教授)
シンポジウム趣旨:歴史上最も流布したマルクスの著作は『共産党宣言』であ
り、日本では1904年の初訳以来約90種類の、中国では1920年の初訳以来30種類を
超える翻訳があるが、内容理解は同一ではない。この間、両国では
Nation(nation)の訳語について、大きな違いが生じている。日本語訳は「国民」
が主流だが、中国語訳では「民族」であり、多くの日訳では、政権を奪取したプ
ロレタリアートは、自らを「国民的階級に高める」という箇所が、中訳では自ら
を「民族的階級に高める」となっている。中訳の初訳は日訳と同一であった。で
は、いつ、なにを契機にこの種の違いが生じたのか?韓国ではどうか?ここで
は、こうした問題を取り上げ、アジアにおけるマルクス理解の中の民族問題を考
える。
懇親会:17時〜
○第2日 2月20日
午前 10時〜12時
(1)天野光則(千葉商科大学名誉教授):マルクスの『日本研究』について
――新MEGA第IV部門第18巻の抜粋ノートから
(2)竹永進(大東文化大学教授):1860年代半ばにおけるマルクスの地代論研
究――同時期の抜粋ノート、1861-63年草稿,第3部第6篇の対比による解明
報告司会:宮川彰(首都大学東京教授)
午後 14〜17時
シンポジウム:東アジアにおける『ドイツ・イデオロギー』の翻訳普及史
(1)鄭文吉(Chung MoonGil高麗大学名誉教授):韓国における『ドイツ・イ
デオロギー』の研究
(2)韓立新(Han Lixin清華大学人文社会学院 哲学部 教授):中国におけ
る『ドイツ・イデオロギー』の翻訳普及史
(3)渋谷正(鹿児島大学教授):日本における『ドイツ・イデオロギー』の翻
訳普及史
(4)窪俊一(東北大学准教授):電子版『ドイツ・イデオロギー』のコンセプ
ト
シンポジウム司会:渡辺憲正(関東学院大学教授)
シンポジウム趣旨:いよいよ新MEGA第I部門第5巻『ドイツ・イデオロギー』が刊
行の運びとなる。そしてその刊行に合わせ、とくに「フォイエルバッハ」章に関
しては改稿過程の正確な再現を果たすべく、電子版の編集作業が日本において進
んでいる。こうした中で、長年『ドイツ・イデオロギー』テキストの編集問題に
関わってきた日中韓の3名の研究者 が一堂に会し、編集問題研究の現段階や日中
韓における翻訳普及史を解明することは意味深いものがある。今後、『ドイツ・
イデオロギー』研究は、テキスト編集問題の解決の上に内実に迫ることが求めら
れるであろう。そのためにも必要な現時点での最新情報を、本シンポジウムは与
えてくれるものと期待される。
国際学術研究集会・開会:宮川彰
懇親会:18時〜
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