近刊・新刊情報 - 201404のエントリ

田中秀夫 『野蛮と啓蒙――経済思想史からの接近』 京都大学学術出版会、2014年4月

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目次

序説 野蛮と啓蒙――思想史から学ぶもの (田中秀夫)

第1部 ヨーロッパの初期啓蒙
 第1章 バロック期スペインから啓蒙へ――服従と抵抗 (松森奈津子)
 第2章 マリアナの貨幣論――貨幣を操作する暴君は王にあらず (村井明彦)
 第3章 一七世紀イングランドのトレイド論争――オランダへの嫉妬、憧れ、警戒 (伊藤誠一郎)
 第4章 重商主義にみる野蛮と啓蒙――「帝国」の政治経済学 (生越利昭)
 第5章 スコットランドの文明化と野蛮――平定から啓蒙へ (田中秀夫)

第2部 盛期啓蒙――大ブリテン
 第6章 D.ロッホのスコットランド産業振興論にみる無知と啓蒙 (関源太郎)
 第7章 オークニー諸島の野蛮と啓蒙――改良と抵抗のはざまで (古家弘幸)
 第8章 アダム・スミスの文明社会論――啓蒙と野蛮の諸相 (渡辺恵一)
 第9章 ジョセフ・プリーストリと後期イングランド啓蒙――奴隷制 (松本哲人)

第3部 盛期啓蒙――フランス
 第10章 J.F.ムロンの商業社会論――啓蒙の経済学 (米田昇平)
 第11章 ムロンとドラマール―一八世紀前半フランスのポリスと商業 (谷田利文)
 第12章 モンテスキューと野蛮化する共和国像――共和主義的「文明」理解の盛衰をめぐって (上野大樹)
 第13章 テュルゴとスミスにおける未開と文明――社会の平等と不平等 (野原慎司)
 第14章 ルソー焚書事件とプロテスタント銀行家――焚書と啓蒙 (喜多見洋)

第4部 啓蒙の終焉と継承
 第15章 ランゲと近代社会批判――永遠の奴隷制と野蛮 (大津真作)
 第16章 クリスティアン・ガルヴェの貧困論――文明化のなかの貧困と人間 (大塚雄太)
 第17章 ペイン的ラディカリズム対バーク、マルサス――市民社会における有用性と野蛮 (後藤浩子)
 第18章 マルサスのペイン批判――啓蒙の野蛮化との戦い (中澤信彦)
 第19章 ドイツ・ロマン主義の経済思想家における啓蒙と野蛮の問題――アダム・ミューラーとフランツ・フォン・バーダー (原田哲史)

終章 近代文明とは何であったか (田中秀夫)

あとがき (田中秀夫)
索引
坂本達哉 『社会思想の歴史――マキアヴェリからロールズまで』 名古屋大学出版会、2014年4月

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目次

序 章 社会思想とは何か
 1 社会思想の歴史とは何か
 2 社会思想史の方法
 3 「時代」 と 「思想」 の文脈
 4 社会思想の基本問題 —— 「自由」 と 「公共」 の相関

第1章 マキアヴェリの社会思想
 1 「時代」 の文脈 —— 市場経済の復活と近代国家の胎動
 2 「思想」 の文脈 —— イタリア・ルネサンスの人文主義
 3 マキアヴェリの 「問題」
 4 『君主論』 の人間観
 5 『ディスコルシ』 の共和制論
 6 マキアヴェリにおける 「自由」 と 「公共」

第2章 宗教改革の社会思想
 1 「時代」 の文脈 —— 近代国家の出現と市場経済の発展
 2 「思想」 の文脈 —— ルネサンスから宗教改革へ
 3 宗教改革思想の 「問題」
 4 ルターの信仰義認論と万人司祭主義
 5 カルヴァンの予定説と資本主義の精神
 6 宗教改革思想における 「自由」 と 「公共」

第3章 古典的 「社会契約」 思想の展開
 1 「時代」 の文脈 —— 国際商業戦争の幕開け
 2 「思想」 の文脈 —— 科学革命から自然法学へ
 3 社会契約思想の 「問題」
 4 ホッブズの機械論的人間観と絶対主権の理論
 5 ロックの理性的人間観と政治社会論
 6 社会契約思想における 「自由」 と 「公共」

第4章 啓蒙思想と文明社会論の展開
 1 「時代」 の文脈 —— 文明社会の発展
 2 「思想」 の文脈 —— フランスとスコットランド
 3 啓蒙思想の 「問題」
 4 フランス啓蒙の文明社会像 —— ヴォルテールから重農主義まで
 5 スコットランド啓蒙の文明社会像 —— ハチソンとヒューム
 6 啓蒙思想における 「自由」 と 「公共」

第5章 ルソーの文明批判と人民主権論
 1 「時代」 の文脈 —— 文明社会の危機
 2 「思想」 の文脈 —— 啓蒙から文明批判へ
 3 ルソーの 「問題」」
 4 『社会契約論』 における一般意志と人民主権
 5 ルソーにおける 「自由」 と 「公共」

第6章 スミスにおける経済学の成立
 1 「時代」 の文脈 —— 文明社会の危機を超えて 
 2 「思想」 の文脈 —— 啓蒙から社会科学へ
 3 スミスの 「問題」
 4 『道徳感情論』 における共感と道徳秩序
 5 『国富論』 における分業・市場・富裕
 6 スミスにおける 「自由」 と 「公共」

第7章 「哲学的急進主義」 の社会思想 —— 保守から改革へ
 1 「時代」 の文脈 —— 二重革命のはじまり
 2 「思想」 の文脈 —— バークとマルサス
 3 哲学的急進主義の 「問題」
 4 功利主義の思想 —— ベンサムとジェームズ・ミル
 5 古典派経済学の思想 —— リカードウの 『経済学原理』
 6 哲学的急進主義における 「自由」 と 「公共」

第8章 近代自由主義の批判と継承 —— 後進国における 「自由」
 1 「時代」 の文脈 —— 二重革命の光と影
 2 「思想」 の文脈 —— カント、フィヒテ、ロマン主義における自我の発見
 3 ヘーゲルの 「問題」
 4 ヘーゲルの学問論と市民社会論
 5 ヘーゲルにおける 「自由」 と 「公共」

第9章 マルクスの資本主義批判
 1 「時代」 の文脈 —— 資本主義の危機
 2 「思想」 の文脈 —— マルクス以前の社会主義
 3 マルクスの 「問題」
 4 哲学批判 —— 『経済学・哲学草稿』 から 『ドイツ・イデオロギー』 へ
 5 『資本論』 の資本主義批判
 6 マルクスにおける 「自由」 と 「公共」

第10章 J・S・ミルにおける文明社会論の再建
 1 「時代」 の文脈 —— 資本主義の変化と民主主義の進展
 2 「思想」 の文脈 —— 哲学的急進主義の再検討
 3 ミルの 「問題」
 4 哲学と道徳の革新
 5 社会主義の可能性
 6 ミルにおける 「自由」 と 「公共」

第11章 西欧文明の危機とヴェーバー
 1 「時代」 の文脈 —— 帝国主義と大衆社会
 2 「思想」 の文脈 —— 実証主義の諸潮流
 3 ヴェーバーの 「問題」
 4 『職業としての学問』 と近代合理主義の起源
 5 『職業としての政治』 と民主主義の運命
 6 ヴェーバーにおける 「自由」 と 「公共」

第12章 「全体主義」 批判の社会思想 —— フランクフルト学派とケインズ、ハイエク
 1 「時代」 の文脈 —— 世界大戦、ロシア革命、大恐慌
 2 「思想」 の文脈 —— 全体主義批判の諸相
 3 全体主義批判の 「問題」
 4 『啓蒙の弁証法』 の資本主義文明批判
 5 ケインズとハイエクにおける2つの自由主義
 6 全体主義批判における 「自由」 と 「公共」

第13章 現代 「リベラリズム」 の諸潮流
 1 「時代」 の文脈 —— 社会主義体制の成立と崩壊
 2 「思想」 の文脈 —— 「歴史の終わり」 か 「文明の衝突」 か
 3 現代リベラリズムの 「問題」
 4 ハーバーマスとロールズ
 5 ロールズにおける公正としての正義
 6 現代リベラリズムにおける 「自由」 と 「公共」

終 章 社会思想の歴史から何を学ぶか
 1 方法からの問い
 2 現代における 「自由」 と 「公共」 の可能性
今後の予定
予定なし

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