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近刊・新刊情報 - 新刊カテゴリのエントリ

 ・西部忠編著 『地域通貨によるコミュニティ・ドック』 専修大学出版局、2018年9月10日

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目次

はしがき

序 章 新たな社会経済政策論の必要性:市場と政府の二分法を超えて

第1編 コミュニティ・ドックと地域通貨
 第1章 コミュニティ・ドック:コミュニティの当事主体による制度変更型政策手法
 第2章 地域通貨:地域経済と地域コミュニティの活性化のための統合型コミュニケーション・メディア

第2編 地域通貨を活用したコミュニティ・ドックの事例研究
 第3章 苫前町地域通貨流通実験(第1次,第2次)
 第4章 韮崎市・北杜市地域通貨「アクア」
 第5章 更別村公益通貨「サラリ」
 第6章 ブラジル・フォルタレザの「パルマス」:制度生態系としてのコミュニティバンクと住民組織

終 章 コミュニティ・ドックの今後の課題
中村宗悦 『テキスト現代日本経済史』 学文社、2018年10月10日

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目次
まえがき  

第1章 戦前期日本のキャッチアップ過程

1. 自立的資本主義 
明治政府の産業化政策/貨幣制度の確立/銀価低落下での企業勃興

2. 自立的資本主義から国際的資本主義へ  
日清戦後経営/金本位制への移行/日露戦時外債の発行,日露戦後経営

3. 国際環境の変化:第1次世界大戦前後  
第1次世界大戦の影響/大戦景気と米騒動/ヴェルサイユ,ワシントン条約体制/中国の動向

4. 重化学工業化の進展  
製鉄業/機械工業/化学工業/蒸気力から電力へ

5. 大衆消費社会の誕生  
メディアの発達/百貨店の登場,私鉄の発展/大衆消費社会の限界

コラム Э¬叡漏発:台湾の事例  

3. 高橋是清によるリフレーション政策 
高橋財政/恐慌からの脱却/軍部の台頭と後期高橋財政

4. 産業合理化から統制経済へ  
産業合理化論/合理化と清算主義/統制経済

5. ブロック経済下の通商戦略 
海外市場開拓と情報戦略/ 1930年代の経済外交/ 1930年代の貿易構造

コラム◆Ф睨椣明とは何か 



第2章 危機への対応とその挫折

1. 1920年代の日本経済 
昭和金融恐慌/ 4大財閥と新興財閥

2. 金解禁と昭和恐慌 
金本位制への復帰(金解禁)/昭和恐慌/金再禁止へ



第3章 戦時期の日本経済

1. 大恐慌への各国の対応  
ニューディール政策/社会主義計画経済/ファシズム

2. 日中戦争から太平洋戦争期の日本経済  
戦時統制経済の開始/第2次世界大戦勃発と統制経済の深化/太平洋戦争の開戦

3. 戦時統制経済の挫折と戦争の帰結  
食糧と電力の国家管理/「満州国」での実験/財閥の変容,地主制の弱体化/敗戦

4. 戦時下の国民生活  
資源配分の歪みがもたらした生活困窮/物資統制とインフレ/徴兵・動員・銃後

5. 戦後国際秩序の模索と構築  
大西洋憲章と大東亜共同宣言/戦後構想の具体化/日本の戦後構想

コラム:「1940年体制」論  



第4章 戦後復興と冷戦体制

1. 被占領下での戦後改革  
非軍事化と民主化/財閥解体と独占禁止政策/労働民主化と労働組合/農地改革と地主制の解体

2. 戦後インフレーションと安定化政策  
敗戦直後の経済状況/石橋湛山の復興政策/ドッジ・ライン/シャウプ勧告

3. 東西冷戦の開始と朝鮮戦争  
朝鮮戦争特需/経済復興の本格化

4. 高度成長への序曲  
もはや「戦後」ではない/戦後の新企業ソニーとホンダ

5. 復興期の国民生活  
敗戦直後の国民生活/ベビーブームと進学熱

コラムぁЮ亢驚校海侶从兩策  



第5章 高度経済成長の時代

1. 経済成長の要因ゞゝ襯汽ぅ鼻 
生産関数/高かった全要素生産性の寄与度

2. 経済成長の要因⊆要サイド  
「三種の神器」/投資が投資を呼ぶ

3. エネルギー革命と世界市場拡大  
エネルギー革命/石炭産業の衰退,原子力発電事業の遅れ/自由貿易の拡大,規模の経済の追求

4. 高度成長期の経済政策  
国民所得倍増計画/東京オリンピック,「昭和40年不況」

5. 高度成長期における国民生活  
消費生活の動向/「一億総中流」

コラムァА嵜邑ボーナス」の時代  



第6章 高度経済成長の時代

1. 高度経済成長の「負の側面」  
過疎・過密問題/公害問題

2. 福祉国家構想  
経済成長にかわる目標/社会保障給付の見直し

3. ドル・ショック,第1次石油危機,狂乱物価  
ブレトンウッズ体制の終焉/第1次石油危機,狂乱物価

4. 高度成長はなぜ終わったのか  
キャッチアップの完了/人口ボーナス時代の終焉/需要サイドの変化/経済成長の条件

5. 高度成長の終焉と消費スタイルの変化  
サービス化,余暇時間の拡大/大学の大衆化/女性の社会進出と消費スタイルの多様化・高級化

コラムΑР獣映画に託された文明批判  


第7章 グローバル化の進展と日米経済摩擦

1. 第2次石油危機と産業構造の転換  
第2次石油危機/省エネルギー化の進展/加工組立型産業の伸長

2. 財政再建と行財政改革  
財政再建に向けて/「一般消費税」導入構想とその挫折/国鉄・電電公社・専売公社の民営化

3. 日米貿易摩擦と先進国による為替協調介入  
自動車貿易摩擦/前川レポート,日米構造協議/プラザ合意

4. アジアNIEsの台頭  
グローバル化の拡大/「漢江の奇跡」/台湾の戦略的工業化/東南アジアのハブ,香港/リー・クアンユーによる開発独裁,シンガポール

5. 金融自由化の開始と「財テク」ブーム  
金融自由化/「財テク」ブーム/アメリカからの金融自由化要求

コラムА日本株式会社論  



第8章 バブルの発生と崩壊
1. バブル経済とは何か  
バブルの発生/バブルの歴史/投機的需要

2. 円高の進行と経済政策  
バブルをもたらした金融緩和政策/ルーブル合意/バブル景気

3. バブルはなぜ崩壊したのか  
遅すぎた再緩和/土地取引の総量規制

4. 消費税導入,「55年体制」の終焉  
消費税法成立/「55年体制」の終焉/阪神・淡路大震災

5. ソ連崩壊,ヨーロッパ統合,中国の台頭  
東欧民主化革命とソ連崩壊/社会主義市場経済/ヨーロッパ統合への道のり

コラム─中流幻想を打ち砕いたバブル経済 




第9章 不良債権問題と金融危機
1. 不良債権問題と金融システムの動揺  
不良債権の拡大/不良債権の処理/住専問題/不良債権処理の遅れはなぜ生じたか

2. 橋本構造改革 
中央省庁の再編/地方分権改革/日本版金融ビッグバンと日銀法改正

3. アジア通貨危機 
タイバーツの暴落/ IMFの緊急支援,通貨危機の拡大

4. ITバブル,経済再生戦略 
ITバブル/経済戦略会議

5. ゼロ金利から量的緩和へ 
ITバブルの崩壊/ゼロ金利導入に至る経緯/インフレ・ターゲティングをめぐる議論/ゼロ金利解除/量的緩和へ

コラム: ITと21世紀の消費社会 



第10章「失われた10 年」の諸相

1. 産業構造の変化  
デフレ不況期の産業構造/リーディング産業論

2. 金融業界の再編成  
メガバンクへの再編過程/異業種からの参入

3. 労働市場の変化  
「就職氷河期」「超就職氷河期」/ニート問題/政府の雇用対策,労働基準法等の大改正/労働者派遣事業の規制緩和

4. 地域経済への影響  
地域経済格差/地域経済の再生に向けて

5. 「長期停滞」をめぐる論争  
「長期停滞」の要因は何か/停滞をめぐる4つの論点

コラム:デフレと「価格破壊」  



第11章 デフレ下での構造改革からアベノミクスまで

1. 小泉構造改革  
「失われた10年」の克服/輸出が「実感なき景気回復」を牽引/不良債権問題の抜本的解決/郵政民営化/財政投融資改革/そのほかの構造改革政策/日本企業のコーポレート・ガバナンス改革

2. リーマン・ショックと東日本大震災  
サブプライム危機からリーマン・ショックへ/東日本大震災

3. 台頭する中国経済と日本  
中国経済の躍進/胡錦濤体制から習近平体制へ

4. アベノミクスの発動  
金融政策のレジーム転換

補遺:消費税増税とアベノミクスの中間評価 
消費税増税/アベノミクスの中間評価/今後の課題

コラム:経済格差問題 
ヤン・エルスター 『酸っぱい葡萄――合理性の転覆について』 玉手慎太郎訳、勁草書房 、2018年10月3日

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目次

「ケンブリッジ哲学古典シリーズ」版への序
まえがきと謝辞
凡例

第一章 合理性
 1 はじめに
 2 個人的合理性――薄い理論
 3 個人的合理性――広い理論
 4 集合的合理性――薄い理論
 5 集合的合理性――広い理論

第二章 本質的に副産物である状態
 1 はじめに
 2 望みえないものを望む
 3 自己管理のための技術
 4 命令
 5 印象づけようという試み
 6 ふりをする
 7 芸術における選択と意図
 8 権力の無能力
 9 自滅的な政治理論
 10 意味の強迫的探求

第三章 酸っぱい葡萄
 1 はじめに
 2 概念の地図を描く
 3 権力・自由・厚生
 4 酸っぱい葡萄と社会選択

第四章 信念・バイアス・イデオロギー
 1 はじめに
 2 状況によってもたらされた信念
 3 利益によってもたらされた信念
 4 バイアスの利得

原注
訳注
解説 『酸っぱい葡萄』の背景と射程(玉手慎太郎)
訳者あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引
中村隆之『はじめての経済思想史――アダム・スミスから現代まで』講談社現代新書、2018年6月

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目次

第1章 アダム・スミス―資本主義の道徳的条件
第2章 J.S.ミルとマーシャル―労働者階級への分配と成長
第3章 ケインズ―「金融」が資本主義を歪める
第4章 マルクス―「私有」を問い直す
第5章 ハイエク―「私有財産権」の絶対性
第6章 フリードマン―「市場主義」の扇動者
第7章 組織の経済学―現代の経済理論における株主の位置づけ
牧野邦昭『経済学者たちの日米開戦――秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く』新潮選書、2018年5月

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目次

はじめに

第1章 満洲国と秋丸機関
 満洲事変から太平洋戦争へ
 陸軍省戦争経済研究班(秋丸機関)の創設
 満洲国における秋丸次朗
 秋丸次朗の国力認識
 「陸軍版満鉄調査部」としての秋丸機関
 有沢広巳の参加
「 秋丸機関」の結成

第2章 新体制運動の波紋
 新体制運動をめぐって
 有沢広巳と経済新体制
 秋丸機関の苦心
 新体制運動の挫折がもたらしたもの

第3章 秋丸機関の活動
 「班報」に見る秋丸機関の研究
 秋丸機関の世界情勢認識
 秋丸機関の研究手法
 日本班の報告
 研究の遅延
 秋丸機関の「中間報告」

第4章 報告書は何を語り、どう受け止められたのか
 昭和16年前半の世界情勢
 報告書の作成時期
 報告内容についての証言の食い違い
 報告書の「発見」
 『英米合作経済抗戦力調査』の内容
 重要なのは『独逸経済抗戦力調査』
 報告書は何を伝えたかったのか
 秘密ではなかった秋丸機関報告書の内容
 報告書はどう受け止められたのか1ー通説の問題点
 報告書はどう受け止められたのか2ー異説の問題点
 「陸軍上層部への報告会」とは何なのか
 北進か南進か
 「北進させない」ためのレトリック
 「対英米開戦」ではなく「対英米ソ開戦」の回避

第5章 なぜ開戦の決定が行われたのか
 岩畔大佐と新庄大佐は何を伝えようとしたのか
 陸軍省戦備課の判断
 アクティブラーニングの一環だった総力戦研究所のシミュレーション
 「正確な情報」は皆知っていた
 なぜリスクの高い選択が行われたのか1―行動経済学による説明
 なぜリスクの高い選択が行われたのか2―社会心理学による説明
 硬化する世論と悩む指導者
 「国際情勢の推移」に期待した開戦の決定
 先の見通しが立たなかったからこそ始まった戦争

第6章 「正しい戦略」とは何だったのか
 秋丸機関の「戦略」は有効だったか
 日本とドイツとのすれ違い
 陸軍と海軍の戦略不一致
 根本的な問題1―日本の船舶の減少
 根本的な問題2―アメリカの造船力の桁外れの大きさ
 「日英米開戦」はどうすれば避けられ、経済学者は何をすべきだったのか

第7章 戦中から戦後へ
 「一部の」報告書や資料の回収の可能性
 ゾルゲ事件の影響
 大本営での秋丸次朗と秋丸機関の「武村機関」化
 秋丸機関の解散
 その後の秋丸次朗
 その後の武村忠雄
 その後の有沢広巳

おわりに
サミュエル フライシャッカー 『分配的正義の歴史』中井大介訳、晃洋書房、2017年4月

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目次

第1章 アリストテレスからアダム・スミスへ
 二種類の正義
 必要性という権利
 財産権
 共有の試みとユートピア的な著作
 救貧法

第2章 一八世紀
 市民的平等―ルソー
 貧民像の変化―スミス
 人間がもつ等しい価値―カント
 正義のヴァンドーム法廷へ―バブーフ

第3章 バブーフからロールズへ
 反動
 実証主義者たち
 マルクス
 功利主義者たち
 ロールズ
 ロールズ以後
村井明彦 『グリーンスパンの隠し絵―中央銀行制の成熟と限界―(上)(下)』名古屋大学出版会、2017年4月

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目次

はじめに
グリーンスパンという神話 / リバタリアンの中央銀行家? / 背景としての大陸経済学 / 本書の構成とねらい

第I部 グリーンスパンのアイン・ランド・コネクション

第1章 我あり、ゆえに我思う
1 マンハッタン・マン
輪中都市に生まれて / 音楽と数学に魅かれて
2 我あり、ゆえにわれ思う
アイン・ランドとは誰か / ランド哲学の要諦 / 理性の復権 / 人間の本源的利己性 / 取引者がつくる資本主義社会
3 資本主義はまだ成立していない
経済学者の裏切り / 部族主義なる古代の遺物
4 葬儀屋の反デカルト的転回
自分の存在を疑う葬儀屋 / 葬儀屋とランドの対立と融和 / 批判からランドを護るグリーンスパン

第2章 中央銀行を嫌う中央銀行家の肖像
1 ニューヨークのリバタリアン・コネクション
ニューヨークに集う大陸知識人たち / NBI(ブランデン研究所) / オーストリア学派とランド
2 「自由社会の経済学」の反連邦準備論
師グリーンスパン / 「自由社会の経済学」講義
3 「金と経済的自由」の金本位制論
論文「金と経済的自由」 / 大恐慌を生んだ連邦準備 / 金本位制と福祉国家の二律背反 / 中央銀行が大嫌いな未来の中央銀行総裁
4 パークスとの対話
フェドスピークと日常語 / そんなことを聞きたがる人間はいませんよ
5 ロン・ポールとの議会討論
擬似金本位制 / オーストリア学派を讃えるグリーンスパン

第3章 グリーンスパンの資本理論
1 商学的経済学
経済分析への船出 / ユニークなマクロ経済学観
2 利子率と景気循環
中世から続く利子理論の伝統 / ABCTの概要
3 論文「株価と資本価値評定」
将来割引率 / 論文「株価と資本価値評定」
4 グリーンスパンとケインズの距離
流動性選好と資本の限界効率 / ケインズと違う株価決定論 / ケインズと違う完全雇用仮定
5 ミーゼス理論と「株価と資本価値評定」
グリーンスパンの資本理論 / ABCT発展の試み

補論1 二つの経済学
1 二つの限界原理
従来の経済学史の盲点 / 限界革命における視点の相違 / メンガーの革新性
2 限界革命の革命限界
等価交換など存在しない / アリストテレスの呪縛 / 限界革命における主観性の欠如 / ワルラスの場合 / 限界革命の革命限界
3 均衡した循環、ERE(均等循環経済)
英米経済学の単期合理性と静態効率 / 一般一時均衡を超えて一般恒久均衡を確立したERE
4 ABCT(オーストリア学派景気循環論)
貨幣に限界原理を適用するという問題 / 不況期の無妨害市場と妨害市場

第II部 ワシントンでの二十一年

第4章 CEAと臨床経済学
1 福祉国家とCEA
アメリカの国難とCEA / グリーンスパン、CEA委員長に就任する
2 EMMT(有効貨幣変動論)
論文「金融理論の応用」 / 議論の背景と要点
3 1974年の景気後退と週間GNP
1974年に起きたこと / グリーンスパンの診断
4 大膨張下のフォードノミクス
大膨張と投資の短期化 / ケインズは生まれる前に論駁されていた / フォードノミクス
5 フォード時代にあった新自由主義の起源
フォードに信頼されるグリーンスパン / 響き合うフォードとグリーンスパン
6 宿題としての金融政策
グリーンスパンの大膨張分析 / 政府やFRBを批判し代案を示すCEA委員長

第5章 大平準
1 予防的利上げと大平準
大平準とは? / FOMCでの議論と予防的利上げ
2 大平準とフリードマンの問い
フリードマン、敗北を認める / 途方に暮れています
3 マンキューの評価
驚くべき安定性 / グリーンスパン不在のグリーンスパン論
4 テイラー・ルールのパラドクス
線形式型ルールの盲点 / 数値は何を語るか?

【下巻主要目次】
第II部 ワシントンでの二十一年(承前)
第6章 「根拠なき熱狂」講演の根拠
補論2 政策適用による経済学の科学性の検証
第III部 第二次大恐慌と中央銀行制の限界
第7章 第二次大恐慌
第8章 企業の固定資本投資と擬似金本位制
第9章 中央銀行のパラドクス
補論3 現代を近代より退行させた大恐慌
第II部 ワシントンでの二十一年(承前)

第6章 「根拠なき熱狂」講演の根拠
1 「根拠なき熱狂」講演
講演の構成と主旨 / 戦後金融政策史と「根拠なき熱狂」
2 ゴンザレスの詰問と「消えた博論」騒ぎ
「中央銀行の独立性」の無意味 / 批判する側の無知
3 ブライアンの「金の十字架」演説と連邦準備
「金の十字架」演説とインフレ主義 / ブライアンと連邦準備創設 / あれから百年
4 「根拠なき熱狂」講演の根拠
大平準の幕引き / 民主主義と中央銀行の二律背反

補論2 政策適用による経済学の科学性の検証
1 経済学関係論と経済機械観
経済学の五つの手法 / 経済を機械と見たい経済学者たち / グリーンスパンの立ち位置の理由
2 ブレンターノの復古的刷新とその衝撃
科学基礎論としての精神作用学 / 価値評定における情意と理性
3 社会科学の科学性とモダニティ
科学の説明力と操作力 / 実在的自然法の支配と経済学

第III部 第二次大恐慌と中央銀行制の限界

第7章 第二次大恐慌
1 第二次大恐慌とその原因
大恐慌の再来 / 国際要因の非重要性
2 危機直後のグリーンスパン
論文「危機」 / 危機の原因と擬似金本位制の出口戦略 / シュレーディンガーの猫の死亡
3 オーストリア学派からの批判
ハイエク程度の人物 / 承知のうえで不誠実なことをした
4 主流派からの批判および応答
テイラーとの応酬 / マンキューのコメント / 「怪」発言の真意

第8章 企業の固定資本投資と擬似金本位制
1 企業家と経済学体系
完全競争と無妨害競争 / 二つの競争理論と二つの経済学
2 積極主義と対リスク萎縮
善意で市場を混乱させ続ける政府 / CFRインタビュー
3 大膨張と大平準の示唆
企業家と帰属理論 / 政策形成におけるイデオロギーの役割
4 景気循環と経済運営の常識
グリーンスパンの政策原理 / 景気循環は経済の正常な姿である

第9章 中央銀行のパラドクス
1 貨幣の起源と微少準備銀行のしくみ
貨幣起源の理論と銀行業 / 微少準備銀行制
2 一般人を貨幣から隔離する中央銀行
微少準備銀行制からの中央銀行の生成 / 一般人の貨幣からの隔離
3 金融規制と非伝統的金融政策
金融規制の有害性 / 量的緩和の有害性
4 金の市場性と至上性
中央銀行家の苦境と金の存在感 / 擬似金本位制と金本位制

補論3 現代を近代より退行させた大恐慌
1 19世紀の金融論争とその意味
ボイドとキングの大陸経済学的分析 / ウィートリとリカードの英米経済学的分析
2 19世紀の経済安定とその秘密
貨幣制度と物価の長期推移 / 金本位制とデフレ成長
3 物価安定という貨幣インフレ
貨幣増の効果の理論と物価 / 物価安定型貨幣インフレと大恐慌 / 大恐慌期の主なデータ
4 大恐慌と歴史の退行
金の十字架、連邦準備創設、物価安定論、大恐慌 / 人間・国家・社会科学技術
益永淳編著 『経済学の分岐と総合』中央大学出版部、2017年2月

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目次

第1章  アダム・スミスにおける金銀―グローバル商品としての金銀―
第2章  アダム・スミスの教育経済論と共感論―アダム・スミス『国富論』と『道徳感情論』との関連で―
第3章  デュガルド・スチュアートにおける経済学の目的と多様性―ジェイムズ・スチュアートの多様性論との関連で―
第4章  ジェイムズ・ミルの経済学方法論
第5章  リチャード・ジョーンズの地代論 ― 一国の租税支払い能力の視点から―
第6章  レオン・ワルラスの経済学とフランス経済―資本理論・土地国有化・自由貿易―
第7章  フランク・ナイトのリカードウ批判をめぐって
第8章 『国際経済学』におけるハロッドのヴィジョン―同書の改訂内容をめぐって―
第9章  高島善哉における価値論の「復位」と展開
第10章 安倍政権の足跡とその施策―イワ・クロ・アベノミクスにたいする批判も含めて―
 
■編者紹介
益永 淳 (ますなが あつし)  研究員  中央大学経済学部准教授

■執筆者紹介

(執筆順)*研究員等の所属は中央大学経済研究所です。
八幡 清文(やはた きよふみ)  客員研究員   フェリス女学院大学名誉教授
前原 直子(まえはら なおこ)  客員研究員   法政大学大原社会問題研究所嘱託研究員
荒井 智行(あらい ともゆき)  客員研究員   東京福祉大学国際交流センター特任講師
只腰 親和(ただこし ちかかず)  研究員    中央大学経済学部教授
益永  淳(ますなが あつし)   研究員    中央大学経済学部准教授
盒供 聡 (たかはし さとし)  客員研究員   中央大学大学院経済学研究科客員講師
和田 重司(わだ しげし)    客員研究員   中央大学名誉教授
伊藤 正哉(いとう まさや)   客員研究員   佐賀大学経済学部准教授
音無 通宏(おとなし みちひろ) 客員研究員   中央大学名誉教授
笹原 昭五(ささはら しょうご) 客員研究員   中央大学名誉教授
西部忠編 『経済からみた国家と社会 (リーディングス 戦後日本の思想水脈 第8巻)』 岩波書店、2017年1月

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目次

刊行にあたって
凡例

機\衫痢戦後復興 ――傾斜生産方式とインフレーション
直面するインフレーション(一九四六年) ……大内兵衛
日本経済の破局を救うもの ――現実過程の分析(一九四七年) ……有沢広巳
我が国農村の封建性(一九四六年) ……宇野弘蔵
コラム:「昭和二二年経済実相報告書」に見る都留重人のプラグマティズム

供\長と変革 ――共同体、国家独占資本主義、市民社会、マルクス主義
共同体とその物質的基盤(抄)(一九五五年) ……大塚久雄
民主主義的言辞による資本主義への忠勤――国家独占資本主義段階における改良主義批判(抄)(一九五九年) ……姫岡玲治(青木昌彦)
市民社会と社会主義(抄)(一九六九年) ……平田清明

掘〇埔譴箸修粒杏堯 宗住餮燦漏蕁環境保護、フェミニズム
自動車政策は間違っている(一九七〇年) ……宇沢弘文
エコノミーとエコロジー(一九七六年) ……玉野井芳郎
マルクス主義フェミニズムの問題構制(抄)(一九九〇年) ……上野千鶴子

検‘本経済社会の特殊性 ――法人資本主義、日本文化論、大衆的富裕化
法人資本主義とはなにか(抄)(一九八四年) ……奥村 宏
文明比較の構造 ――ひとつの日本主義批判(抄)(一九八一年) ……西部 邁
エコノミー論(抄)(一九九四年) ……吉本隆明

后.哀蹇璽丱襪犯織哀蹇璽丱襦 宗愁察璽侫謄ーネット、格差、会社
セーフティーネットとは何か(一九九九年) ……金子 勝
格差の現状を検証する(抄)(二〇〇六年) ……橘木俊詔
ポスト産業資本主義における会社のあり方(抄)(二〇〇三年) ……岩井克人

此.櫂好隼駛楴腟繊中国と東アジア共同体
中国の“資本主義”をどう理解すべきか(抄)(二〇一二年) ……中谷 巌
資本主義の延命策でかえって苦しむアメリカ(抄)(二〇一四年) ……水野和夫
東アジアの未来(抄)(二〇〇一年) ……森嶋通夫

〈解説〉経済からみた国家と社会 ……西部 忠
採録作品一覧・著者略歴
神田さやこ 『塩とインド――市場・商人・イギリス東インド会社』 名古屋大学出版会、2017年1月

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目次

序 章 市場・商人・植民地統治
     1 本書の目的と分析視角
     2 先行研究の成果と課題
     3 本書の構成
     4 主要一次史料

 補論1 イギリスのインド統治と塩 —— 塩の政治化が抱える諸問題

  第吃堯‥譽ぅ鵐媛饉劼留専売制度と市場

第1章 インド財政と東部インドにおける塩専売
     はじめに
     1 EIC 統治期のインド財政
     2 塩専売制度の変遷 —— 1772〜1863年
     3 塩専売制度の基本構造 —— 高塩価政策期を中心に
     4 専売制度のなかの外国塩
     おわりに

 補論2 ベンガル製塩法

第2章 東部インド塩市場の再編
     はじめに
     1 地域市場圏の形成
     2 環ベンガル湾塩交易ネットワークの形成
     3 禁制塩市場の形成
     おわりに

第3章 専売制度の動揺
       —— 高塩価政策の行詰まりと禁制塩市場の拡大 (1820年代後半〜1836年)
     はじめに
     1 供給量統制策の破綻
     2 輸入圧力の高まりと市場の変化
     3 ベンガル製塩業の高コスト化
     おわりに

第4章 専売制度の終焉
       —— 燃料危機、嗜好、そしてリヴァプール塩流入 (1840年代〜1850年代)
     はじめに
     1 燃料市場の形成とベンガル製塩業の縮小
     2 東部インド塩市場におけるリヴァプール塩
     おわりに

  第局堯.戰鵐ル商家の世界

第5章 塩長者の誕生から 「塩バブル」 へ —— 1780年代〜1800年代
     はじめに
     1 競売の導入と新興商人層の台頭
     2 塩長者からカルカッタ・エリートへ
     3 投機的買付け人の登場
     おわりに

第6章 「塩バブル」 の崩壊とカルカッタ金融危機 —— 1810〜30年代前半
     はじめに
     1 塩価格の変動と投機
     2 ラム・モッリクの介入と1810年代〜20年代半ばの塩投機
     3 不正塩切手問題と1820年代後半のカルカッタ金融危機
     4 スキャンダル、その後 —— 1830年代前半の投機家
     おわりに

第7章 変化は地方市場から —— 地方商人の台頭
     はじめに
     1 地方市場における商人層の盛衰
     2 フゥグリ河畔からカルカッタへ —— 西部グループの商人
     3 シュンドルボンを抜けて —— 中部グループの商人
     4 ナラヨンゴンジを拠点に —— 東部グループの商人
     おわりに

第8章 市場の機能と商人、国家
     はじめに
     1 国家の市場への介入 —— その効果と限界
     2 市場システムの機能
     おわりに

第9章 塩商家の経営 —— 経営史的アプローチの試み
     はじめに
     1 商家経営の特徴とその管理
     2 商家経営と仲介者 —— 市場の分断を超えて
     3 商人の組織 —— 家族・カーストを超えて
     4 「家」 の名誉と 「商家」 の信用、そして商業からの撤退
     おわりに

終 章 塩市場の変容からみる移行期の東部インド
     1 本書のまとめ
     2 インド史における 「1830年」 —— 近世から近代へ