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サミュエル フライシャッカー 『分配的正義の歴史』中井大介訳、晃洋書房、2017年4月

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目次

第1章 アリストテレスからアダム・スミスへ
 二種類の正義
 必要性という権利
 財産権
 共有の試みとユートピア的な著作
 救貧法

第2章 一八世紀
 市民的平等―ルソー
 貧民像の変化―スミス
 人間がもつ等しい価値―カント
 正義のヴァンドーム法廷へ―バブーフ

第3章 バブーフからロールズへ
 反動
 実証主義者たち
 マルクス
 功利主義者たち
 ロールズ
 ロールズ以後
村井明彦 『グリーンスパンの隠し絵―中央銀行制の成熟と限界―(上)(下)』名古屋大学出版会、2017年4月

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目次

はじめに
グリーンスパンという神話 / リバタリアンの中央銀行家? / 背景としての大陸経済学 / 本書の構成とねらい

第I部 グリーンスパンのアイン・ランド・コネクション

第1章 我あり、ゆえに我思う
1 マンハッタン・マン
輪中都市に生まれて / 音楽と数学に魅かれて
2 我あり、ゆえにわれ思う
アイン・ランドとは誰か / ランド哲学の要諦 / 理性の復権 / 人間の本源的利己性 / 取引者がつくる資本主義社会
3 資本主義はまだ成立していない
経済学者の裏切り / 部族主義なる古代の遺物
4 葬儀屋の反デカルト的転回
自分の存在を疑う葬儀屋 / 葬儀屋とランドの対立と融和 / 批判からランドを護るグリーンスパン

第2章 中央銀行を嫌う中央銀行家の肖像
1 ニューヨークのリバタリアン・コネクション
ニューヨークに集う大陸知識人たち / NBI(ブランデン研究所) / オーストリア学派とランド
2 「自由社会の経済学」の反連邦準備論
師グリーンスパン / 「自由社会の経済学」講義
3 「金と経済的自由」の金本位制論
論文「金と経済的自由」 / 大恐慌を生んだ連邦準備 / 金本位制と福祉国家の二律背反 / 中央銀行が大嫌いな未来の中央銀行総裁
4 パークスとの対話
フェドスピークと日常語 / そんなことを聞きたがる人間はいませんよ
5 ロン・ポールとの議会討論
擬似金本位制 / オーストリア学派を讃えるグリーンスパン

第3章 グリーンスパンの資本理論
1 商学的経済学
経済分析への船出 / ユニークなマクロ経済学観
2 利子率と景気循環
中世から続く利子理論の伝統 / ABCTの概要
3 論文「株価と資本価値評定」
将来割引率 / 論文「株価と資本価値評定」
4 グリーンスパンとケインズの距離
流動性選好と資本の限界効率 / ケインズと違う株価決定論 / ケインズと違う完全雇用仮定
5 ミーゼス理論と「株価と資本価値評定」
グリーンスパンの資本理論 / ABCT発展の試み

補論1 二つの経済学
1 二つの限界原理
従来の経済学史の盲点 / 限界革命における視点の相違 / メンガーの革新性
2 限界革命の革命限界
等価交換など存在しない / アリストテレスの呪縛 / 限界革命における主観性の欠如 / ワルラスの場合 / 限界革命の革命限界
3 均衡した循環、ERE(均等循環経済)
英米経済学の単期合理性と静態効率 / 一般一時均衡を超えて一般恒久均衡を確立したERE
4 ABCT(オーストリア学派景気循環論)
貨幣に限界原理を適用するという問題 / 不況期の無妨害市場と妨害市場

第II部 ワシントンでの二十一年

第4章 CEAと臨床経済学
1 福祉国家とCEA
アメリカの国難とCEA / グリーンスパン、CEA委員長に就任する
2 EMMT(有効貨幣変動論)
論文「金融理論の応用」 / 議論の背景と要点
3 1974年の景気後退と週間GNP
1974年に起きたこと / グリーンスパンの診断
4 大膨張下のフォードノミクス
大膨張と投資の短期化 / ケインズは生まれる前に論駁されていた / フォードノミクス
5 フォード時代にあった新自由主義の起源
フォードに信頼されるグリーンスパン / 響き合うフォードとグリーンスパン
6 宿題としての金融政策
グリーンスパンの大膨張分析 / 政府やFRBを批判し代案を示すCEA委員長

第5章 大平準
1 予防的利上げと大平準
大平準とは? / FOMCでの議論と予防的利上げ
2 大平準とフリードマンの問い
フリードマン、敗北を認める / 途方に暮れています
3 マンキューの評価
驚くべき安定性 / グリーンスパン不在のグリーンスパン論
4 テイラー・ルールのパラドクス
線形式型ルールの盲点 / 数値は何を語るか?

【下巻主要目次】
第II部 ワシントンでの二十一年(承前)
第6章 「根拠なき熱狂」講演の根拠
補論2 政策適用による経済学の科学性の検証
第III部 第二次大恐慌と中央銀行制の限界
第7章 第二次大恐慌
第8章 企業の固定資本投資と擬似金本位制
第9章 中央銀行のパラドクス
補論3 現代を近代より退行させた大恐慌
第II部 ワシントンでの二十一年(承前)

第6章 「根拠なき熱狂」講演の根拠
1 「根拠なき熱狂」講演
講演の構成と主旨 / 戦後金融政策史と「根拠なき熱狂」
2 ゴンザレスの詰問と「消えた博論」騒ぎ
「中央銀行の独立性」の無意味 / 批判する側の無知
3 ブライアンの「金の十字架」演説と連邦準備
「金の十字架」演説とインフレ主義 / ブライアンと連邦準備創設 / あれから百年
4 「根拠なき熱狂」講演の根拠
大平準の幕引き / 民主主義と中央銀行の二律背反

補論2 政策適用による経済学の科学性の検証
1 経済学関係論と経済機械観
経済学の五つの手法 / 経済を機械と見たい経済学者たち / グリーンスパンの立ち位置の理由
2 ブレンターノの復古的刷新とその衝撃
科学基礎論としての精神作用学 / 価値評定における情意と理性
3 社会科学の科学性とモダニティ
科学の説明力と操作力 / 実在的自然法の支配と経済学

第III部 第二次大恐慌と中央銀行制の限界

第7章 第二次大恐慌
1 第二次大恐慌とその原因
大恐慌の再来 / 国際要因の非重要性
2 危機直後のグリーンスパン
論文「危機」 / 危機の原因と擬似金本位制の出口戦略 / シュレーディンガーの猫の死亡
3 オーストリア学派からの批判
ハイエク程度の人物 / 承知のうえで不誠実なことをした
4 主流派からの批判および応答
テイラーとの応酬 / マンキューのコメント / 「怪」発言の真意

第8章 企業の固定資本投資と擬似金本位制
1 企業家と経済学体系
完全競争と無妨害競争 / 二つの競争理論と二つの経済学
2 積極主義と対リスク萎縮
善意で市場を混乱させ続ける政府 / CFRインタビュー
3 大膨張と大平準の示唆
企業家と帰属理論 / 政策形成におけるイデオロギーの役割
4 景気循環と経済運営の常識
グリーンスパンの政策原理 / 景気循環は経済の正常な姿である

第9章 中央銀行のパラドクス
1 貨幣の起源と微少準備銀行のしくみ
貨幣起源の理論と銀行業 / 微少準備銀行制
2 一般人を貨幣から隔離する中央銀行
微少準備銀行制からの中央銀行の生成 / 一般人の貨幣からの隔離
3 金融規制と非伝統的金融政策
金融規制の有害性 / 量的緩和の有害性
4 金の市場性と至上性
中央銀行家の苦境と金の存在感 / 擬似金本位制と金本位制

補論3 現代を近代より退行させた大恐慌
1 19世紀の金融論争とその意味
ボイドとキングの大陸経済学的分析 / ウィートリとリカードの英米経済学的分析
2 19世紀の経済安定とその秘密
貨幣制度と物価の長期推移 / 金本位制とデフレ成長
3 物価安定という貨幣インフレ
貨幣増の効果の理論と物価 / 物価安定型貨幣インフレと大恐慌 / 大恐慌期の主なデータ
4 大恐慌と歴史の退行
金の十字架、連邦準備創設、物価安定論、大恐慌 / 人間・国家・社会科学技術
福原明雄 『リバタリアニズムを問い直す: 右派/左派対立の先へ』ナカニシヤ出版、2017年4月

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目次

はじめに――リバタリアニズムの状況から

第一章 リバタリアニズムの自画像を描きなおす――国家規模論から分配原理論へ

第二章 リバタリアニズムと正当化根拠

第三章 自己所有権と「リバタリアニズムの人間観」

第四章 自己所有権と自由――干渉の欠如から、自己所有権に形態を規定された自由へ

第五章 リバタリアニズムと分配原理
      ――「中道リバタリアニズム」への道案内

おわりに

参考文献
索引
田上孝一編著『権利の哲学入門』社会評論社、2017年2月

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目次

第I部 - - - - 権利の思想史

第1章 アリストテレス政治哲学における権利概念 - - - - 石野敬太
第2章 古代ローマにおける市民権と自由 - - - - 鷲田睦朗
第3章 トマス・アクイナスにおける私的所有権 - - - - 川元 愛
第4章 ホップスの権利論 - - - - 新村 聡
第5章 ロックの権利論 - - - - 小城拓理
第6章 ルソーの権利論 - - - - 吉田修馬
第7章 カントの権利論 - - - - 綱谷壮介
第8章 J・S・ミルの権利論 - - - - 小沢佳史
第9章 ヘーゲルの権利論 - - - - 荒川幸也
第10章 マルクスの権利論 - - - - 松井 暁

第II部 - - - - 現代の権利論

第11章 現代リベラリズムにおける権利論 - - - - 高木智史
第12章 権利基底道徳と権利の正当化の問題 - - - - 伊藤克彦
第13章 権利と潜在能力アプローチ - - - - 玉手慎太郎
第14章 プロレタリアと想像力への権利 - - - - 入江公康
第15章 市民の権利 - - - - 斉藤 尚
第16章 国家は誰のものか? - - - - 近藤和貴
第17章 フェミニズムの権利論 - - - - 柳原良江
第18章 患者の権利 - - - - 勝井恵子
第19章 将来世代の権利 - - - - 永石尚也
第20章 動物の権利 - - - - 田上孝一
益永淳編著 『経済学の分岐と総合』中央大学出版部、2017年2月

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目次

第1章  アダム・スミスにおける金銀―グローバル商品としての金銀―
第2章  アダム・スミスの教育経済論と共感論―アダム・スミス『国富論』と『道徳感情論』との関連で―
第3章  デュガルド・スチュアートにおける経済学の目的と多様性―ジェイムズ・スチュアートの多様性論との関連で―
第4章  ジェイムズ・ミルの経済学方法論
第5章  リチャード・ジョーンズの地代論 ― 一国の租税支払い能力の視点から―
第6章  レオン・ワルラスの経済学とフランス経済―資本理論・土地国有化・自由貿易―
第7章  フランク・ナイトのリカードウ批判をめぐって
第8章 『国際経済学』におけるハロッドのヴィジョン―同書の改訂内容をめぐって―
第9章  高島善哉における価値論の「復位」と展開
第10章 安倍政権の足跡とその施策―イワ・クロ・アベノミクスにたいする批判も含めて―
 
■編者紹介
益永 淳 (ますなが あつし)  研究員  中央大学経済学部准教授

■執筆者紹介

(執筆順)*研究員等の所属は中央大学経済研究所です。
八幡 清文(やはた きよふみ)  客員研究員   フェリス女学院大学名誉教授
前原 直子(まえはら なおこ)  客員研究員   法政大学大原社会問題研究所嘱託研究員
荒井 智行(あらい ともゆき)  客員研究員   東京福祉大学国際交流センター特任講師
只腰 親和(ただこし ちかかず)  研究員    中央大学経済学部教授
益永  淳(ますなが あつし)   研究員    中央大学経済学部准教授
盒供 聡 (たかはし さとし)  客員研究員   中央大学大学院経済学研究科客員講師
和田 重司(わだ しげし)    客員研究員   中央大学名誉教授
伊藤 正哉(いとう まさや)   客員研究員   佐賀大学経済学部准教授
音無 通宏(おとなし みちひろ) 客員研究員   中央大学名誉教授
笹原 昭五(ささはら しょうご) 客員研究員   中央大学名誉教授
鍋島直樹 『ポスト・ケインズ派経済学―マクロ経済学の革新を求めて』 名古屋大学出版会、2017年3月

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目次

序 章 正統派経済学への挑戦
     1 本書の目的
     2 経済学史というアプローチ
     3 ケインズ経済学の興隆と退潮、そして再生へ
     4 本書の構成

  第吃堯.櫂好函Ε吋ぅ鵐最彪从儚悗領鮖砲噺従

第1章 ポスト・ケインズ派経済学の史的展開
       —— ケインズとカレツキの統合に向かって
     はじめに
     1 ポスト・ケインズ派経済学には一貫性があるのか
     2 ケインズとカレツキの現代的加工
     3 ケインズ = カレツキ総合の可能性
     4 ポスト・ケインズ派経済学の将来

第2章 ポスト・ケインズ派経済学の方法と理論
     はじめに
     1 異端派経済学としてのポスト・ケインズ派経済学
     2 ポスト・ケインズ派の経済理論
     3 ポスト・ケインズ派経済学の進路
     補論 日本におけるポスト・ケインズ派経済学

第3章 ケインズおよびポスト・ケインズ派の経済政策論
       —— 「投資の社会化」 論を中心に
     はじめに
     1 ケインズにおける 「投資の社会化」 論の展開
     2 21世紀のケインジアン経済政策に向けて
     おわりに

  第局堯.櫂好函Ε吋ぅ鵐最匹砲ける貨幣・金融理論の展開

第4章 ポスト・ケインズ派貨幣経済論の回顧と展望
     はじめに
     1 「生産の貨幣理論」 に向かって
     2 貨幣経済における失業の原因
     3 内生的貨幣供給理論の展開
     4 内生的貨幣の一般理論
     5 今日の課題 —— 「ニュー・コンセンサス」 への対抗

第5章 現代主流派マクロ経済学の批判的考察
       —— 「貨幣的分析」 の視点から
     はじめに
     1 ニュー・コンセンサス・マクロ経済学の基本的枠組み
     2 ニュー・コンセンサスに対するポスト・ケインズ派の批判
     3 「自然利子率」 の概念をめぐって
     おわりに

第6章 金融化と現代資本主義 —— 新自由主義の危機をどう見るか
     はじめに
     1 アメリカ資本主義の歴史的進化
     2 金融化とマクロ経済
     3 新自由主義の危機
     4 グローバル・ケインジアン・ニューディールに向かって
     おわりに

  第敬堯.潺鵐好ーの金融不安定性理論の可能性

第7章 ミンスキーの逆説 —— 金融不安定性仮説の射程
     はじめに
     1 ミンスキーの投資理論
     2 安定性が不安定性を生み出す
     3 経済政策の費用と便益
     おわりに

第8章 金融的動学と制度的動学 —— ミンスキーの資本主義経済像
     はじめに
     1 資本主義経済の金融的動学
     2 不安定な経済を安定化する
     3 抑止的システムの二面的性格
     おわりに

第9章 金融不安定性仮説の意義と限界
       —— アメリカ・ラディカル派の視角から
     はじめに
     1 「ハリネズミ・モデル」 の限界
     2 新自由主義時代における経済危機の基本的性格
     3 世界金融危機をどう解釈するか
     4 経済危機の理論の統合に向けて

  第孤堯.レツキと現代経済

第10章 カレツキの資本主義経済論
     はじめに
     1 「一般理論」 の独立の発見
     2 価格と分配の独占度理論
     3 利潤と国民所得の決定
     4 投資と景気循環
     5 完全雇用の政治経済学
     6 カレツキ経済学の可能性
     補論 カレツキの生涯

第11章 カレツキのマクロ経済学の核心
       —— 「有効需要の理論」 の意義と可能性
     はじめに
     1 「一般理論」 の同時発見
     2 パティンキンの異義ををめぐって
     3 カレツキの 「擬似均衡」 モデル
     4 経済成長の源泉はどこにあるのか
     おわりに

第12章 カレツキの経済政策論 —— 完全雇用の政治経済学
     はじめに
     1 カレツキと社会主義
     2 完全雇用の実現のために
     3 ケインズ主義との交錯
     4 資本主義のもとでの永続的な完全雇用は可能か
     5 カレツキの教訓

終 章 ポスト・ケインズ派経済学の課題と展望
     1 ケインズ主義から新自由主義へ
     2 ケインズとカレツキを超えて
     3 ポスト・ケインズ派経済学の到達点
     4 現在の危機にどう立ち向かうか
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